千曲川河川事務所千曲川情報館
防災/災害情報ニュース/イベント入札契約情報事務所と事業環境への取り組み知る・遊ぶ・協働総合学習素材リンク集
トップページ >ニュース/イベント >千曲川だより

千曲川だより

 掲載日 2014/08/01

 

 

防災エキスパートと千曲川河川事務所の職員49名が
参加して、合同巡視を実施−



 梅雨及び台風等による出水の季節を迎えるにあたり、公共土木事業に長年携わった経験をもつ「防災エキスパート」と呼ばれるボランティアとともに、千曲川河川事務所管内に存在する洪水時に危険度が高いと予測される重要水防箇所を巡視しました。
 洪水が発生した際の水防工法選定や巡視の観点などのノウハウが千曲川河川事務所の若手職員に伝授されることにより、より一層の知識向上が図られるよい機会となりました。
 千曲川河川事務所の4出張所管内において3日間の日程で合同巡視が実施され、防災エキスパート延べ20名、職員延べ29名が参加し、活発な意見交換がなされました。


<現地調査状況>
(1)松本出張所管内(6月16日)
安曇野市 神谷地先(対岸より) 松本市 岩岡地先


(2)中野出張所・長野出張所管内(6月26日)
長野市 牛島地先 飯山市 常盤地先


(3)戸倉出張所管内(7月28日)
上田市 下塩尻地先 千曲市 八幡地先
(S40年頃の石張構造護岸:現役)


 エキスパートの皆様からは、松本管内では「犀川の上流部は澪(みお)筋が固定し、水衝部の河床低下が顕著であるため、今後その変化を注意深く監視されたい。場所によっては基礎根固が浮いている状況であり、出水時に注視することが大切だ。」といったものや、長野管内では「昨年9月の出水では高水敷に水が上がらず、樋管操作はなかった様だが、対岸では高水敷が低くなり冠水していた。この川幅では樹木の伐採を順次進め、河岸洗堀の拡大が見えるようにされたい」など、改修履歴からの対処方針について意見を頂きました。


【検討会】


 また、職員が澪筋と中州の段差が大きく、中州を切りたいと考えているといった箇所では、「河道整正を大規模に行うとその下流に影響することがあるので、慎重に実施されたい」という意見や、「現施工箇所から河川勾配が急になるため瀬回し仮締切はその勢いを考慮に入れて注意されたい。」という意見など、過去の経験と河床変化をよく把握してのノウハウをお聞きすることができました。
 今回の合同現地調査で頂いた意見も参考にして、これからの出水対応に備えて行きたいと思います。



【防災エキスパート】
 防災エキスパート(これまで公共土木施設の整備、管理等に長年携わり、一定のノウハウを持った人達)とは、地震、風水害など大規模な災害時又は発生の恐れがある場合に、迅速・確実に公共土木施設の被災状況の情報収集や地域の災害対策活動にボランティアとして協力いただき、被災地域の一刻も早い復旧を目指すものです。
 現在、千曲川河川事務所管内では25名が登録されています。


 

 

ページトップへ

〒380-0903 長野市鶴賀字峰村74
千曲川河川事務所 防災情報課 TEL 026(227)7875 FAX 026(227)4071
Copyright (C) 2007-2014 Chikuma River Information Room. All Rights Reserved.