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千曲川だより

 掲載日 2013/08/28

 

 

平成25年度須坂市総合防災訓練が実施されました
〜避難者ニーズに応じた様々な工夫を採用〜



 「防災の日(9月1日)」を控え、千曲川河川事務所管内の市町村では、災害対策基本法や各自治体ごとの地域防災計画に基づき「防災訓練」が行われています。
このうち須坂市主催の総合防災訓練が、8月25日に墨坂中学校グラウンドにて実施されました。 
 例年より一時間早い、朝6時からの訓練開始にも関わらず、消防団員や20を超える団体・企業、そして市内全区長をはじめとする区の役員や一般市民の方々が大勢参加しました。国土交通省からは照明車を派遣しました。


 この訓練は、「市内を流れる一級河川が豪雨により氾らん水位を超え、堤防を越水するおそれがでてきたが、断続的に雨は続いており土砂災害警戒情報が発表された。しかしその二日後に、今度は長野県北部を震源とする震度6強の地震が発生し、家屋の倒壊や火災の被害が市内でも起きた。その後の余震にも警戒が必要とされ、市に災害対策本部が設置された」との想定で開始されました。
 近年の防災訓練の傾向として、人命救助や被災箇所の把握と迅速な応急対応の実施を決める一方で、情報収集も重要視し、市内を絶えず巡回していることが多い郵便局や民間の配達員などの流通業界へ情報提供の協力依頼を行っています。また、インフラの復旧についても、民間企業への協力依頼が行われており、電気・ガス・水道・輸送機関の災害発生時の迅速なサポート体制づくりが進められており、まさしく官民あげての防災・減災意識の向上が顕著になったと感じました。
 

また、避難所に集まってくる被災された多くの方々の立場や状況にも、可能な限り対応するための工夫も多くなっています。
例えば、聴力に障害のある方に対応できるよう、容易に書き消しができる「筆談用の書込ボード」を常備したり、ペットを連れて避難した場合の動物預かり所の設置、家族や知人と連絡をとるための災害用伝言ダイヤルの活用、避難所でのストレスを少しでも和らげるため、多様な機能を持つパーティションの導入などが訓練の中で紹介されており、頻発する災害の経験から学ぶことも多いとあらためて認識しました。


このほか、地域住民による「土のう積み」の工法訓練、炊き出し実習、バケツリレーによる消火訓練、医療機関が駆けつけるまでの応急措置など、誰でも支え合えができるような講習も行われていました。

   


2時間の訓練のあと行われた終了式にて、三木須坂市長から挨拶があり、今年5月に開催された須坂市防災講演会で講師を務められた群馬大学の片田敏孝教授の言葉を引用され、「想定にとらわれず、その状況下で最善を尽くし、自分の身は自分で守ることで生き延びてほしい」と結んでおられました。

                                             (用地課 春原)

 

 

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