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千曲川だより

 掲載日 2013/08/02

 

 

千曲川河川事務所工事安全対策協議会総会を開催
〜官・民一体で、建設労働災害をなくそう〜


 千曲川河川事務所工事安全対策協議会(以下、「協議会」という。)とは、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所の工事施工に当たり、労働災害の防止に関する総合的な計画のもとに、工事の安全施工、労働者の安全衛生の確保及び第三者に対する安全を確保し、工事の円滑な遂行に寄与することを目的とした千曲川河川事務所と千曲川河川事務所が発注する工事等の受注者で構成された組織です。
 この協議会の平成25年度総会が7月30日に長野市内において開催され、工事受注者等19社及び協議会役員等85名が一堂に会し、労働災害の撲滅のため今後の取り組み等を確認しました。

会長挨拶 会場の様子

【総会の内容】
 宮武会長(千曲川河川事務所長)の挨拶の後、今年度の協議会運営に向けて、規約の承認、平成25年度役員の紹介、平成24年度活動報告、平成25年度活動計画などの確認等がなされました。
 引き続き、平成24年度に千曲川河川事務所管内で計18回・43現場で行われた安全パトロール結果と平成25年度の北陸地方整備局管内における工事事故発生状況(上半期・速報値)の報告が行われました。
安全パトロールでの主な指摘改善事項は、築堤・護岸工事の現場が大半であるため、重大事故に繋がる恐れがある堤防上や法面からの転落・転倒防止に関する安全対策が多数を占めたこと、第三者への安全管理に関する対策が多かった事が特徴でした。
H24 安全パトロール結果について

平成25年度の北陸地方整備局管内における工事事故発生状況(上半期・速報値)については、これまでに30件発生しており、件数では過去5年で最小となっています。しかし、毎年第3四半期(10〜12月)に事故が多くなることと、今夏の1時間100mm前後の集中豪雨が多発している事を考慮すると、今後も引き続き事故防止に万全を期す事を確認しました。 

また、平成24年度工事では各現場単位で工事内容の特徴を加味した様々な安全管理や地域貢献などについての創意工夫を行っており、本総会では、今後工事が最盛期を迎えるにあたり、特に模範となる2事例を紹介しました。
   
 ●平成24年度工事における創意工夫
  川中島建設(株) 清水信寿氏
 ●岩井築堤及び県道迂回路工事での
  安全管理について
  飯島建設(株) 宮崎和親氏

●創意工夫・安全管理の発表内容

発表名   工事名  発表者 内容 
平成24年度工事
における創意工夫
・川合新田護岸工事
・綱島護岸災害復旧
       その3工事
・丹波島護岸補修工事
・笠倉下流樋門その他
       工事
清水信寿氏
川中島建設
(株)
 左記工事における安全衛生と地域貢献に関する創意工夫について紹介。
 水難事故を想定した訓練、生活道路をダンプトラックが走行した際の速度確認、工事周辺地区への工事説明のためのチラシ作成、現場見学会の実施など、それぞれの工事の特徴を踏まえて実施した。

   
 ダンプトラック走行時の速度表示  水難事故訓練の様子

岩井築堤及び県道
迂回路工事での
安全管理について
・岩井地区県道迂回路
工事
 
宮崎和親氏
飯島建設
(株)
 交通量が多いなか、現道の一部を利用して、施工延長約1kmの県道迂回路を施工する工事であったため、交通事故の防止及び一般交通の安全確保を最重点課題と位置づけ、第3者に向けて、日々変わる施工箇所を電光掲示板及び工事用車両の出入りを回転灯で周知し、オレンジネットを使用しての夜間視線誘導などの安全対策を行ったものです。
 なお、回転灯は工事現場では商用電源がないため、車両感応式を採用するなどの工夫を行いました。

   
 オレンジネットによる視線誘導  車両感応式回転灯の実演

創意工夫について発表された2名の方におかれましては、限られた工事期間のなかで、それぞれの特徴を生かした多岐にわたる創意工夫を行って頂きました。大変ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

【平成24年度完成優良工事の紹介】
平成24年度完成優良工事の局長表彰及び事務所長表彰を受賞された受注者の披露が行われました。受賞された皆様は以下のとおりです。

●優良工事局長表彰 「綱島護岸災害復旧その3工事」 川中島建設(株) 様
●優良工事事務所長表彰 「田上築堤その2工事」 (株)北條組 様
●優良工事における下請負者表彰 飯山陸送(株) 様
●優良工事における下請負者の専任技術者表彰 飯山陸送(株) 鈴木静夫 様

 
 表彰及び感謝状を受賞・贈呈を受けた皆様
左より川中島建設(株)様、(株)北條組様、飯山陸送(株)様、鈴木静夫様

優良工事局長表彰の川中島建設(株)の「綱島護岸災害復旧その3工事」は、中小洪水により河岸決壊を受けた低水護岸の災害復旧工事であり、工事が輻輳するなか、他工事との調整を図るとともに、工事への関心が高い地域からの現場視察などに積極的に対応したものです。
また、巨石水制工・練石張護岸の施工にあたっては、先進地調査や選石を工夫し、社内でも検討会議を開催するなど品質及び出来映えが優れた結果となった事が評価されました。

   
 巨石水制工(埋め戻し前)  完成

同じく優良工事事務所長表彰 (株)北條組の「田上築堤その2工事」は、冬期施工が出来ない厳しい工程であるにもかかわらず、築堤工(中野市)と護岸工(飯山市)の2箇所の現場を無事完成させた事が評価されました。
  築堤工については、情報化施工(データ化により丁張りが必要なくなる施工法)を実施し、護岸工については、飯山市戸狩地先の国道117号が並行する狭隘な河岸法面において、細心の安全対策を行いながらの施工となりました。
優良工事における下請負者表彰及び専任技術者表彰を受けられた飯山陸送(株)と鈴木静夫様におかれましては、「田上築堤その2工事」での情報化施工に関しての出来映えが良好であったことと、今後の本格的な実用化に向け、技術の汎用性の向上に大いに寄与されたことが評価されたものです。

「田上築堤その2工事」での情報化施工
   
情報化施工による盛土敷均し(左)
ブルドーザ運転室内での盛土敷均し厚確認状況(右)
 盛土法面施工状況
   
 戸狩地区護岸工完成  本会副会長 (株)守谷商会 伊藤隆三社長の閉会挨拶

最後に本会副会長の(株)守谷商会 伊藤隆三社長の閉会の挨拶で、今後の無事故を祈念し、本大会を締めくくりました。

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