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千曲川だより

 掲載日 2013/07/24

 

 

アレチウリ駆除に参加しました

 


千曲川河川事務所では、下記のアレチウリ駆除作業に参加しましたので、その様子を紹介します。

●7月12日(金)  平成25年度第22回犀川コムラサキの森アレチウリ駆除作業
           (長野県水辺環境保全研究会)
●7月19日(金)  アレチウリ駆除事業
           (豊かな環境づくり長野地域会議)

【平成25年度第22回犀川コムラサキの森アレチウリ駆除作業】

7月13日(金)、長野市安茂里の犀川コムラサキの森において、長野水辺環境保全研究会主催のアレチウリ駆除作業が開催され、千曲川河川事務所から14名が参加しました。
「コムラサキの森」には特異な生態を持つコムラサキが生息しており、この森の保全のためアレチウリ駆除作業が実施されています。

当日は気温30度を超す暑さの中、参加団体の長野県、長野市ほか、それぞれ場所を分担し、駆除作業を実施しました。

  
アレチウリ近影 どれがアレチウリ?

今年は時期が早かったのか、毎年の駆除が功を奏しているのか、例年よりアレチウリが繁茂しておらず、丈が短い状態でした。おかげで、アレチウリ駆除の現場でよく見る、何mもあるツルと悪戦苦闘する光景はあまり見られず、地面を眺め、アレチウリを見つけながら引き抜いていく事が主な作業となりました。


アレチウリ駆除の格言(?)に、『10mでも1本、発芽したばかりの芽でも1本』というものがあります。将来の繁茂を防ぐためには、大小にかかわらず数を抜くことが大事なようです。長大なツルと格闘して1本を引き抜くより、芽を何本も抜く方が効果的と言うわけです。

小さな芽(5cm)と・・・   大きなツル(3m)がイコールになります

今年は、アレチウリの成長が小さかったため、まさに芽を引き抜く作業が主となりました。下を向きながら、ひたすら芽を探して抜く作業は見た目が地味ですが、多くの本数を引き抜く事ができ、非常に効果の大きい駆除だったと考えられます。


【平成25年度アレチウリ駆除事業(豊かな環境づくり長野地域会議)】

7月19日(金)、千曲川と犀川の合流点付近において、「豊かな環境づくり長野地域会議」の主催するアレチウリ駆除事業に参加しました。
こちらも毎年参加している駆除事業です。

当日は各団体(長野県、関係市町村、建設業協会、NTTほか)より、約80名の参加がありました。
作業開始前に、長野県の担当者の説明でアレチウリ駆除研修会が実施され、ここでも、「10mでも1本、芽でも1本」という話題が出ました。やはりアレチウリ駆除の決め手は「人間の手で抜き続ける」という事につきるようです。

   
 総勢約80名!  「これがアレチウリです」

また、「昨年駆除している箇所は、明らかにアレチウリが少ない」とのことでした。先週の「コムラサキの森」の駆除の時も感覚的に感じた「毎年駆除していると少なくなる」という現象は、どうやら確実のようです。

そして昨年と同じ落合橋の下流エリアの駆除にとりかかりました。
時期のせいか場所のせいか、先週の「コムラサキの森」とはうって変わって、目に見えてアレチウリらしい長々としたツルが目立ちます。早速ヤブの中に乗り込みます。

   
 アレチウリらしいアレチウリ  身の丈より長いツル多数

確かに長々としたツルを引き剥がす場面が多く悪戦苦闘することもしばしばでしたが、昨年のように途方に暮れるほど一面をおおいつくすような状態ではありませんでした。

1時間半程度の駆除を終え、それぞれのエリアに散った皆さんが再集合し、駆除作業が終了しました。今回は終始適度な気温と日差しに恵まれ、大変作業しやすい半日でした。
今回、例年駆除を実施している箇所は確実にアレチウリの繁茂が縮小していることが実感でき、また同様の意見を多く聞くことができました。

今回の駆除をはじめとした、一連の人の手によるアレチウリの駆除事業は、確実に効果があることがわかりました。その一方で、土壌シードバンクを形成するアレチウリに対しては、駆除をし続けないとすぐに元通りになるという課題もあります。
この結果を心に留め、引く続き適切な河川管理を進めていきます。

なお、アレチウリに関する詳細については、こちらをご覧ください。
 

 

 

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