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千曲川だより

 掲載日 2013/02/22
 

 

三角島ふるさとの森プロジェクト(安曇野市)が手づくり郷土賞を受賞

 

 北アルプスの麓にある松本盆地には地下水が豊富にあります。梓川、高瀬川、穂高川が合流するところは湧き水が豊富なため、大量のきれいな水を必要とする沢ワサビの栽培がさかんです。大王わさび農場にはわさび田があるほか、蓼川などの湧水河川や水車小屋などもあり、多くの観光客が訪れます。

 大王わさび農場の水車小屋から見ると、蓼川と万水川を挟んだ対岸にハンノキやオニグルミなどの雑木林の上の方にはアオサギの巣がたくさん見えます。このアオサギのコロニーは県下一だそうです。この一帯は三角島と呼ばれ、弧を描いて流れる万水川とまっすぐ流れる欠の川に囲まれています。上空からみると三角というより弓形に見えます。

 この三角島で平成21年よりアレチウリの駆除や自然観察会などを実施しているのが、「三角島ふるさとの森プロジェクト」です。県と市と3者で河川アダプトを締結し、三角島の環境整備を行っています。

   

 地域の魅力や個性を創出している良質な社会資本を利活用した優れた地域活動を、国土交通省では「手づくり郷土賞」として表彰しています。このたび、平成24年度の同賞に三角島ふるさとの森プロジェクトが選ばれましたので、2月20日(水)に穂高会館において、国土交通大臣の代理として北陸地方整備局長がプロジェクト代表の場々洋介氏に認定証を授与しました。

認定証を手にした三角島ふるさとの森プロジェクトの場々代表とメンバーの皆様 

 表彰式の後は、水車小屋のある蓼川から三角島方面を眺め、場々様と等々力様から三角島での活動などについて説明をして頂きました。昨年の4月から放送していたNHKの連続テレビ小説「おひさま」の撮影舞台となったことは知っていましたが、黒澤明監督がここを舞台にしたオムニバス映画を作っていたことや、水車小屋は撮影のために作られてそのまま残されていることは初耳でした。
 映画「夢」の最終話「水車小屋のある村」の中で笠智衆が寺尾聰に語った言葉は、自然の大切さを忘れつつある現代人に対するメッセージでした。

 
  三角島ふるさとの森プロジェクトの活動は、できるだけ人工的なものはつくらないで、現状の自然を残す取り組みが評価されました。また、環境教育は地域の人材育成のみならず、郷土愛の形成につながっていると感じられます。今後の活動がさらに広がり、ますます安曇野らしくなることが期待されます。
 

  

 

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