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 掲載日 2012/01/05

                   

                平成24年 千曲川河川事務所長 年頭挨拶

                       国土交通省北陸地方整備局
                          千曲川河川事務所長 佐近 裕之

 

 新年明けましておめでとうございます。
 地域の皆様には、日頃から千曲川河川事務所の河川整備・管理事業に対し、深いご理解とご協力をいただきありがとうございます。また、河川環境保全のため、河川清掃や外来種駆除など様々な取り組みをいただいておりますことにも感謝いたします。

○千曲川河川事務所の使命

 千曲川河川事務所では、
・ 「人々の生命・財産を災害から守るために全力を尽くします」
・ 「千曲川・犀川の自然環境を大切にし、詩情豊かで潤いのある川づくりを推進します」
・ 「河川の整備と管理を通じ、活力ある地域づくりの実現に貢献します」
 の三つをモットーに、河川整備・管理に取り組んでおり、今年も引き続き地域のため、河川整備、河川管理にしっかり取り組んで参ります。


○河川整備(戸狩・立ヶ花地区の河道掘削等)

 これまで下流域の無堤地区対策を重点的に取り組んで参りましたが、これらの整備についても概ね目処がついたことから、今後は本格的に「戸狩・立ヶ花狭窄部」の河道掘削に取りかかります。当面は、平成18年7月の家屋浸水被害などの再発を防止するため、戸狩や立ヶ花で流れの阻害となっている狭窄部の掘削工事や立木の伐採を行うこととしております。
 昨年は、中野市岩井地区、田上地区における堤防の嵩上げ工事に新規着手いたしました。戸狩や立ヶ花地区の河道掘削を進め、これらの掘削土砂を活用して堤防の嵩上げを行います。
 当事務所の当面の政策目標として、これらの築堤工事等の完成時期にあわせ千曲川の流下能力を拡大させ、千曲川下流域の抜本的な安全確保を図ります。


                    
○環境整備(河川生態学術研究成果の応用)

 千曲川および犀川の自然環境保全を図るための取り組みにも力を入れています。
 千曲川河川事務所では、河川生態に関する調査を学識者の方々と共同で進め、ハリエンジュ(ニセアカシア)やアレチウリ等の繁茂状況の調査を行ってまいりました。これらの植物に対しては、年に1〜2回程度冠水させる事により繁茂を押さえられることが判明しました。当事務所では、千曲市や坂城町など千曲川直轄区間上流部において河道内の高水敷高さを適切に定め、洪水時の千曲川の流下能力の確保を図るとともに千曲川本来のあるべき河川生態の復元を図ります。


○河川管理(河道内樹木の伐採)

 千曲川河川事務所では、日々の巡視や堤防や樋門などの定期点検等を通じ、河川の安全確保を図っております。また、洪水が安全に流下できるよう繁茂しすぎた樹木を自ら伐採するとともに、公募で選んだ地域の方々にもハリエンジュ(ニセアカシア)などの外来種を伐採して頂きました。
 国の財政事情も大変厳しく公共事業予算の確保、特に河川管理にかかる経費の確保が非常に困難となっております。公募による伐採は管理費の抑制効果も高く、公募伐採の実施区域や実施面積を拡大することにより、経費の節減を図ると共に、伐採を通じて多くの方々に河川管理において協働頂きました。また昨年は、東日本大震災を機に電力不足が大きくクローズアップされ、我が国がエネルギー源の少ない小資源国であることを改めて思い知らされました。河道内の樹木は河川管理の観点からはやっかいな存在ですが、エネルギーとして見れば貴重な国産エネルギーであり、流域の皆様にご利用頂ければ大切な資源に生まれ変わります。当事務所としては、公募伐採等を通じエネルギーの地産・地消を進める地域循環型の社会構築にも貢献して参ります。


 千曲川河川事務所では、今後も千曲川・犀川を整備・保全するため、流域の皆様と協働できるような工夫を行って参ります。引き続き当事務所の河川整備・保全に対し、ご支援・ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

 

 

 

 

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