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千曲川だより

 掲載日 2011/9/30

 

 

長野市松代にある尼巌山と奇妙山から千曲川を眺めました

 

 松代大橋を渡って高速道路の長野I.Cに向かうとき、正面に見える三角の山が尼巌山です。これで「あまかざりやま」と読みます。垂直な岩壁があるのでクライミングを趣味としている方には知られた山のようですが、私はもちろん歩いて登りました。山頂にはかつて尼巌城がありました。せっかくなのでその奥にある奇妙山まで行き、時折見える千曲川を眺めました。(9/17)

長野市街と千曲川下流方面を望む

 千曲川と犀川の合流点まで、千曲川は源流の甲武信岳から約148km、犀川は源流の槍ヶ岳から約158kmです。もし犀川が本川だったとすれば日本海まで約377kmの河川となり、千曲川の幹線流路延長367kmを超えますが、いずれにしろ信濃川は日本一長い大河です。

千曲川と犀川の合流地帯、川中島方面を望む

 この松代周辺の千曲川はかつては現在よりも山側を流れていました。1742年に発生した大水害は戌年だったので戌の満水と呼ばれています。新暦に換算すると8月27日から30日まで豪雨が続いたようです。
 ちなみに飯山市が水害に見舞われたのは昭和57年の戌年です。さらに言うと、立ヶ花水位観測所観測史上2番目の水位を記録した平成18年も戌年です。(なお第1位は昭和58年)。
 この戌の満水の5年後、松代藩は松代城を守るために、瀬直しと呼ばれる川の付け替え事業に着手しました。これにより現在の河道となったようです。
 明治時代の中野市の上今井でも、村人の力により千曲川の瀬直しが行われています。

 瀬直し前のおおよその千曲川河道

  奇妙山は奇妙な山ということではなく、仏教の「帰命」に由来するようです。仏に帰依するという「南無」と同じ意味だそうです。若穂太郎山と同様、千曲川と犀川が眺められる山です。これからは紅葉も楽しめる涼しい季節となりました。お互い熊と毒キノコに注意しながら山歩きを楽しみましょう。
                                               (調査課 大倉)
  

 

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