5月20日（金）、北陸地方整備局及び千曲川河川事務所では、洪水を想定した演習を実施しました。長野地方気象台や長野県及び市町村、各水防団体にも演習に参加していただきました。

　想定では、梅雨前線による大雨により、各水位観測所の水位が軒並み上昇し、千曲川の篠ノ井小森地区において堤防が決壊するまでに至りました。水位の上昇に伴い、防災情報班・災害班・管理班・広報班・総務班があわただしく動き回り、現場の出張所、各関係機関と連絡をとり、災害対策支部長に情報を集めました。

　水防活動の末に、堤防が決壊するに至りましたが、その後は、応急復旧工事をすみやかに実施するとともに、関係機関にその状況を情報提供しました。　実際の洪水時より、水位の上昇がかなり速い想定であったため、各班とも非常に密度の濃い演習となりました。

　演習後は日をあらためて反省会を実施しました。各班長からは演習時の問題点が提出され、想定を超える事象が発生した場合についても検討しておく必要があるなど、実際の洪水時を意識した緊張感あふれる意見交換がなされました。

　これからの本格的な出水時期に備えて、現実に起きるかもしれない洪水時には冷静で的確な情報伝達ができるよう、危機管理の重要性を職員が再認識しました。