掲載日 2010/11/12
長野市民会館の屋根は「千曲川」をイメージしています
長野市の長野市民会館は千曲川河川事務所から近いこともあり、過去には「千曲塾」の開催会場として利用するなど、なじみの深い施設でしたが、平成23年3月に閉館となる予定です。
約50年前に建てられたこの市民会館は当時の建築技術を結集して設計され、外観や音響効果でも高い評価を得たと言われています。
とりわけ、屋根の強度を上げるために用いられた独特な凹凸のデザインは、実は千曲川のさざ波をイメージしたものだそうです。
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地域の象徴的な建物に「川」が盛り込まれていたことは、かつて長野盆地の中を川が自由に流れ、はん濫のたびに流路が変わってきた千曲川・犀川流域の特色とも結びつきます。
同じ例として、オリンピック記念施設であるエムウェーブの近くの道沿いに「舟着き場跡」と書かれた碑が、地元の区の方々により建立されています。
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この周辺を裾花川が流れていたということも、現在の状況からではあまり想像することができませんが、千曲川河川事務所などが全国に先駆けて更新を行った「治水地形分類図」からは、その痕跡を読み取ることができます。