掲載日 2010/09/17
須坂市相之島町でアレチウリ撲滅にむけて駆除作業が行われました
外来生物「アレチウリ」は、その強力な繁殖力で元からあった生態系を大きく変えてしまう「河川敷の魔物」です。
もともと北アメリカ原産の植物なため日当たりの良い場所を好む傾向があり、今年のような異常な猛暑でも衰えることなく各地の河川敷で増殖しています。
こうした状況の中、毎年地元の皆さんのご協力をいただきながら「アレチウリ撲滅作戦」を展開している須坂市では、9月5日(日)に相之島町の千曲川河川敷で駆除活動を行いました。
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年3回にわたり、千曲川上流の福島地区から下流に向かって駆除活動を実施していますが、この相之島地区では毎年100人以上の地元の方々に参加していただいており、機械を扱う方から手鎌で苅る方まで、各自分担に分かれて手際よく作業を行っていました。
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日曜日の早朝にも関わらずたくさんの方々にご協力いただきましたが、約1時間の作業ですべてを抜き去ることは物理的に限界があり、今後も繁殖の推移を見守ることになりますが、千曲川河川事務所が全国に向けて発信している「インパクトレスポンス型河道内樹木管理(河岸を切り下げて降水時の冠水頻度を高めると、ヨシやヤナギといった在来種が優先される)」で提唱している「冠水することの意味」を、ご理解していただいている住民の方々もおられ、「洪水も困るが、アレチウリが生えないくらいの水は漬いてもいいな」と談笑していただけたことが、とても印象的でした。
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