掲載日 2009/12/02
河川生態学研究会 合同研究発表会が開催されました
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この河川生態学研究会は、「生態学的な観点より河川を理解し、川のあるべき姿を探ること」を目的に活動を行っているもので、河川総合研究グループと全国6地区の研究グループが調査研究を行っています。
千曲川研究グループでは現在、「インパクトレスポンスの視点からの河川中流域生態系の形成・維持機構の解明」をテーマに、アレチウリやハリエンジュなどの外来種の繁茂により失われた自然環境を取り戻し、本来の千曲川らしい自然豊かな水辺空間を再生し、維持可能な河道断面を設定することを目標に調査研究を行っています。
合同発表会では全国各地での研究成果が発表され、千曲川研究グループからは2名の研究者が取り組みについて発表された他、4件のポスター発表が行われました。
【研究発表】
○信濃川全域から見た千曲川中流域の植生(信州大学理学部物質循環学科 島野准教授)
○千曲川広域を対象とした個体構造、ならびに遺伝的構造の比較研究
(信州大学理学部生物科学科 東城助教)
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ベストポスター賞に選ばれた関根さん |
【ポスターセッション】
○千曲川中流域における秋季河面飛翔昆虫相について(予報)(信州大学繊維学部応用生物学系 平林教授・井上さん)
○モザイク分布するオオシロカゲロウ地理的単為生殖個体群の起源
(信州大学大学院総合工学系研究科 関根さん)
○千曲川鼠地区における繁殖鳥類の11年間の変化
(東京大学大学院農学生命科学研究科 笠原さん)
○千曲川における自然再生計画
(千曲川河川事務所 清水建設専門官)
発表後、参加者による投票をおこなった結果、「モザイク分布するオオシロカゲロウ地理的単為生殖個体群の起源」を発表された関根さんが、ベストポスター賞に選ばれました。