掲載日 2009/07/07
樋門・樋管・排水機場内外水位データのホームページ公開を始めました!
1.概要
この度、千曲川河川事務所では、千曲川・犀川の沿川における内水被害の防止軽減のため、管轄の樋門樋管等の内水位・外水位データをホームページに公開しました。公開となる樋門樋管は、
全20箇所 (うち排水機場4箇所含む) 千曲川:19箇所 犀川:1箇所 です。
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皿川樋門 | 篠井川排水機場 | 浅川樋門 | 八木沢川樋門 | 蛭川水門 | 岡田川樋門 |
・配置図

・アクセス方法
千曲川河川事務所ホームページにアクセスして、「防災/災害情報」−「河川情報(水位、雨量、水質)」−「樋門樋管(排水機場)内外水位」をクリックして、現地のリアルタイム水位データをご覧下さい。
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2.樋門樋管で発生する内水被害
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H18.7内水排除作業状況 (須坂市八木沢川樋門) |
H18.7内水氾濫浸水状況 (千曲市更級川) |
この時、被害として多かったのが、樋門樋管における内水被害でした。
(1)内水被害の発生メカニズム(イメージ図)
@平常時
本川(千曲川)の水位が低く、支川が流れ込みます
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千曲川(本川)水位が上昇し本川から逆流し、逆流を防ぐため樋門樋管のゲートが閉じられます。
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樋門のゲートが閉じられ、支川の流れが排水出来なくなり、内水氾濫による浸水被害が発生。
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平成18年7月には、このような内水被害が千曲川沿いのほとんどの箇所で発生し、浸水家屋は全48戸(床上・下、飯山市13戸、中野市17戸、須坂市3戸、千曲市17戸)になり、田畑やビニールハウスなど多数箇所が水に浸かりました。
内水被害の発生箇所となる樋門樋管等の水閘門は、千曲川・犀川に多数存在しています。
樋門樋管の設置箇所(千曲川河川事務所管内)
樋門樋管 46箇所
排水機場 6箇所
許可工作物 173箇所(自治体・農地用 樋門樋管等)
それら樋門樋管のほとんどが人口の集中する都市部に設置されているため、内水氾濫により大きな被害が発生しています。
(2)内水を排除する排水ポンプ車
このような内水氾濫では、樋門が閉まった状態で支川が流れ込むためどんどん内水が溜まってしまい、付近の家屋が浸水してしまいます。そのため、内水を本川にポンプで強制的に排水するのが、排水ポンプ車です。H18.7には、各所に排水ポンプ車が出動し内水排除(排水)作業を実施し、浸水被害最小限に抑えるべく昼夜通して作業を行いました。
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H18.7今井川内水排除状況 (飯山市今井川樋管) |
H18.7篠井川内水排除状況 (中野市篠井川排水機場) |
H18.7岡田川内水排除状況 (長野市篠ノ井岡田川) |
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3.樋門樋管内外水位データの収集ネットワーク
千曲川河川事務所では、このような樋門樋管における内水被害を防止軽減し、流域住民の皆様の生命財産を守るため
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樋門樋管の現地内外水位データを光ネットワークを伝送収集するシステムを構築し、
事務所・出張所で内外水位データをリアルタイムで監視することで、
的確な樋門操作、迅速な排水ポンプ車の出動・内水排除作業の実現を図っています。
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最後に
これからも、河川情報の一般公開を進め流域の住民の皆様への情報提供を行うことで、早期の準備対応・避難誘導の迅速化を実現し、洪水被害の予防・軽減に努めてまいります。