上田市と千曲川河川事務所が防災情報ネットワーク接続協定を締結！

１．概要

　上田市と千曲川河川事務所では、千曲川における光ケーブル等ネットワークを活用することで、双方向の伝達による情報の共有化を図り、防災・危機管理等の防災情報ネットワークを構築するため、この度、協定を締結する運びになり、上田市役所におきまして調印式を開催致しました。
　・日時　 平成21年5月29日（金）　午前9時〜午前10時
　・場所　 上田市役所 本庁舎 3階　第一応接室

調印式にて握手を交わす、母袋上田市長(右)と安達千曲川河川事務所所長(左)	調印式後に、梅雨の出水時期を迎えるにあたって水防活動・災害対応等について意見交換

２．協定の目的と内容

　千曲川は、上田市の中心部を東西に流れており、過去にも洪水による被害が発生しています。 近年では、平成18年7月に梅雨前線による出水において(立ヶ花観測所で計画高水位まであと7cmに迫る10.68m（観測史上第2位）を記録)、各地で浸水等の被害が発生しました。上田市においても、千曲川が増水し、護岸が崩れるなどの被害を受けました。

H18.7別所線橋梁の増水状況	H18.7鼠橋から上流方向の増水状況

　このような洪水被害を少しでも防ぐため、国と県が情報共有し河川状況をリアルタイムで把握することで、水防活動の迅速化、流域住民の皆様への素早い情報提供を実現することが求められていました。

そこで、上田市と千曲川河川事務所では、市と国が情報共有・連携することで

洪水被害の予防、災害時の迅速な避難を実現し住民の皆様の安心安全な暮らしを災害から守るため 　　　　　　　　　　　　　　　　　↓ 　　　防災情報ネットワークを構築しました (1) 提供情報 　�@ 千曲川河川事務所の提供情報 　 河川情報（水位、雨量、水質等観測データ） 　 河川映像（河川36映像、樋門樋管29映像） 　 災害情報（現地状況、復旧状況） 　�A 上田市の提供情報 　 河川の巡視、活動状況、被災状況等 　 避難勧告等発令状況等 (2) 提供方法 　 光ケーブル・無線ＬＡＮネットワークにより常時提供 　 （情報端末で河川情報・映像、モニタで河川映像）	市役所内のモニタで現在の千曲川映像を閲覧
	情報端末で現在の生田観測所の水位情報を確認

３．防災情報ネットワークの構成

　防災情報ネットワークは、上田市役所と千曲川河川事務所を光ケーブルネットワークで接続し、情報端とモニタにて河川情報・映像や災害情報等をリアルタイムで相互に情報共有できるものです。

４．防災情報ネットワークの紹介

　千曲川河川事務所では、千曲川・犀川流域の自治体を情報共有することで、洪水被害の予防軽減と避難誘導の迅速化を目的に、リアルタイムで河川情報・映像が相互閲覧できる防災情報ネットワークの整備を進めております。
千曲川・犀川　災情報ネットワーク状況(H21.4.1現在)
●接続自治体･･･16箇所（河川情報・河川映像を提供中)
　 ○長野県 ：県庁3課 (H17：道路管理課、H19：砂防課、H20：河川課)
　　　　　 　　 ：3事務所 (H19：松本建設、H20：須坂建設,安曇野建設)
　 ○市町村 ：10市町村 (沿川全13所、H17：3所、H19：6所、H20：上田市、坂城町)
●接続ＣＡＴＶ･･･10社　(河川映像を提供中）(沿川全11社)
●接続放送局･･･1局 　(河川映像を提供中) (NHK長野)