官民一体で建設労働災害撲滅を誓う
(千曲川河川事務所建設労働災害防止大会を開催)
9月25日、午後2時からウエルシティ長野において、「千曲川河川事務所建設労働災害防止大会」を開催しました。
国土交通省北陸地方整備局の「建設労働災害防止週間」(9月第4週)の活動の一環として、発注者・受注者あわせて134名が一同に介し、建設工事における労働災害の撲滅を図ることを目的に大会を行ったものです。
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大会に参加されたみなさん | 挨拶する松原工事安全対策協議会長 |
大会の内容
(1)平成19年の工事事故発生状況について
平成19年の北陸地方整備局管内の工事事故発生状況(8月末現在)の説明では、「休業4日以上の事故が大幅に減少していること、架空線、埋設物損傷などの公衆災害も多い、金曜日に多く発生、昼近くの時間帯に多く発生」しているなど今後の安全管理に参考となる報告がありました。
(2)平成19年度全国労働安全衛生週間について
厚生労働省の「平成19年度全国労働衛生週間実施要領」の説明が行われました。
(3)安全スローガ

安全スローガンは、88名から188編の応募から優秀スローガンに選ばれた2編を当選者から提案していただき、その後全員で確認しました。続いて、杵渕護岸災害復旧工事現場代理人の(株)鹿熊組佐藤秀樹氏から安全宣言が提案され、満場一致で採択されました。
安全宣言を提案する佐藤秀樹氏 | |
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平成19年度 優秀スローガン ●ちょっとまて! それでいいのか?再確認 福井鉄鋼(株) 森本修二氏 ●毎日変わる危険箇所、点検、見回り、もう一度 (株)栗木組 勝山孝志氏 |
スローガンを説明する両氏 |
安 全 宣 言 千曲川河川事務所発注工事等の労働災害の防止については、日頃より、千曲川河川事務所工事安全対策協議会として、安全講習会や定期的な安全パトロール等を通じて、その根絶に鋭意取り組んでいるところである。 今日、建設業界は、公共事業の削減等による競争の激化及び自然環境の保全等から、極めて厳しい経営状況に直面し、このため、各工事現場においては、一層生産性の向上が求められている。また、熟練労働者の不足、機械化施工の進展による人と機械との混在などにより、労働災害発生の危険性は従来にも増して高まっており、僅かな気の緩みも絶対に許されない状況にある。 しかし、建設業を取り巻く環境がどのように厳しくなろうとも、建設労働災害の防止は、人命尊重の観点からはもとより、建設業が我が国の基幹産業として今後ともなお一層健全に発展して行くために、必要不可欠である。 このような状況のもと、無事故、無災害を実現するためには、安全施設の設置のみに頼ることなく、日々、 作業員一人一人に安全意識の高揚を促すとともに、併せて心身ともに健康で、安心して働ける快適な職場環境づくりを行うなど、より現場の特性に応じたきめ細かな安全対策に取り組むことが重要である。 私達、千曲川河川事務所工事安全対策協議会は、本大会を契機として、新たな決意のもと、より一層的確な安全管理に努力し、官民一体で建設労働災害の防止に取り組むことを、ここに宣言する。 平成19年9月25日 平成19年度 千曲川河川事務所工事安全対策協議会 建設労働災害防止大会 |
(4)講演「危険性又は有害性等の調査と低減措置について」
建設労働災害防止協会長野県支部指導員小池孝雄氏より、「危険性又は有害性等の調査と低減措置について」と題して講演をしていただきました。
講演では、「現場における労働災害や事故は、設備・機械等の不安全状態又は作業員の作業手順を逸脱した不安全行動によって発生する。労働災害や事故等を防止し、労働安全衛生水準の向上を図るためには、危険性などを事前に調査し、除去・低減対策を実施することが重要である。」と説明
を受けました。
平成18年4月1日から労働安全衛生法が改正され、事業者に対し「危険性又は有害性等の調査と低減措置」を継続的に実施することにより、安全衛生水準の向上を目指すことを努力義務として定められています。
従って、事業者は「危険性・有害性の中で継続的・体系的な取り組みが必要なものは、年間の労働安全衛生計画に反映させて行く」ことが重要な取り組みと話されました。
講演する建災防 小池孝雄氏