小学生の部 銅賞作品 「虫の気持ちを考えてみたら」 市川 まりえ 臼田町立臼田小学校6年
 私達は、4年生の時から、臼田町を流れる片貝川という川を調べています。ふだんは、なにげなく通りすぎてしまうような、ごくふつうの川なのですが、川の中をのぞいて見ると、そこは、虫達の団地のようなものです。
 ところが、人がゴミを捨てたりするせいで、水がよごれて虫達は、いいめいわくです。
 考えても見てください・・・もしも、あなたが虫だったら。
 他の虫との楽しいおしゃべり、そこにとつぜん、自転車が落ちてきたら、おまけにゴミのせいで仲の良い友人が死んでしまったら・・・
そう考えて見ると、虫達がとてもかわいそうに思えてきます。
 虫や魚達のためにも、ゴミの問題をぜひ考えてほしいです。たとえ1人が心がけてくれるだけでも、何匹もの生き物が助かります。人間にしてみても、自分の家、町にゴミを捨てられるのは、とてもいやな事です。それは虫にとっても同じ事なのです。
 そんな虫達のためにも、私達はゴミ拾いをしています。ゴミを拾いに行くたびに、一輪車一台分も、ゴミがあります。とくに、歩きながら食べそうな、おかしのふくろや、ペットボトルは、後をたちません。
 そこで、私達は、ゴミ箱を置く事を考えました。でも県から、ゴミ箱を置くのは難しいと言われてしまいました。
 ゴミ箱は置けなかったけど、川に行く時には、ゴミ拾いをして、川が少しでも、きれいになったらいいなぁと思いました。
 
みなさんは、虫団地の中にどんな生き物がいると思いますか?「トビゲラ」に「ドジョウ」に「サワガニ」・・・探そうと思えば、数十種類以上の生き物が見つかります。
 ある日の川調べの事です。私は生き物を調べていました。草の多い所へ行こうとして、歩いていると、私の足元に一本のビンが落ちていました。
 不思議なことに、私は、そのビンがとてもあやしかったので、拾ってみると、ビンの中には、水だけでなく、ドロも入っていて、とても重かったので、なかみを出してみました。
 すると、とつ然、持っていたビンが、ゆれ始めました。私は思わず、なげそうになったけど、中に何が入っているか見たかったので、がまんして中を見てみました。
 中を見てみると、そこは魚の家だったらしく、「アブラハヤ」が入っていました。これを見て、私は、「魚や虫も、ごみにやられるだけじゃなくてちゃんと、解決法を考えているんだなぁ」と思いました。
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