小学生の部

銀賞作品 「サワガニのいる川」 田島 充 臼田町立臼田小学校6年

 ぼくは、サワガニの事を調べています。四年生の時、川で遊んでいたらサワガニを見つけた人がいました。その時ぼくは、初めてサワガニという物を見ました。つめがするどくて、両方に5本ずつ手が付いている生き物でした。
 サワガニは、きれいな所に住む生き物です。しかし、サワガニのいた川には、ペットボトル・ビニール袋・缶・ビン・生ゴミなどのゴミがたくさんありました。このままではいけないと思い、全員でゴミ拾いなどをしました。けれど、川は、なかなかきれいにはなりませんでした。このような事が続いていけば、いつかは、このような所に住む生き物が絶えてしまう事は間違いないでしょう。
 こういった中で、一生懸命に生きていたサワガニに、感動し、興味を持ちました。実際に川へ行ったり、町の施設へ行って、サワガニに関する資料を貰ってきたりしました。
 その他、インターネットで調べたりもしました。インターネットでは、さらに詳しい情報が得られました。それは、本来サワガニは、赤い色をしていますが、青や白、薄茶色など、薄暗い森の中など住む場所でこうらや足などの色が違うそうです。また、メスは他のかにと違って卵をおなかでかえして小ガニが少し大きくなってから巣立たせるのです。子育てを熱心にするというのには感心しました。
 一時期は、たくさんいたサワガニも今日では、生活排水などの汚れで、めっきり減ってしまったようです。
 実際に僕も片貝川でサワガニを探しましたが、今年の一月二十五日に調べた時は、十八匹も見つかりましたが、半年後の七月二十四日には、同じ場所で小さなサワガニがたったの三匹でした。ゴミ調べをしている友達に聞いてみると、ゴミは以前より減っていると言っていましたが、やはり川の水が汚れているのだと思います。
 川は、自然の大切な宝箱です。様々な水中の生物が末永く行き続けていく事ができる、すてきな川を残すようぼくたち一人一人が自然を壊さぬよう心がけなければいけないと思います。長い時間がかかるかもしれませんが、努力したいです。
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