1.流域の概要 御立野川は、長野県飯山市の長峰山に源を発し、飯山市有尾から小沼を流下し千曲川に合流する流路延長4.56km、流域面積2.73km²の準用河川です。 御立野川の流域は低平地となっており、千曲川の水位が上昇すると自然排水を期待できない典型的な内水河川です。このため、近年では昭和56年、57年、60年及び平成7年に内水湛水による被害が発生しています。 |
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2.排水機場の概要 |
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御立野川の改修については、計画高水流量を9.2m³/sとし、飯山市で準用河川改修を実施中です。国土交通省では、平成8年度に御立野川の最下流に位置する御立野川樋門を改築しましたが、千曲川の水位上昇に伴う内水湛水は解消されないため、平成11年に排水機場を完成させました。 |
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3.排水機場の配置 | |
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4.コスト縮減 御立野排水機場は、小規模排水機場として計画されましたが、コスト縮減をはかるために、救急排水ポンプ設備技術指針を一部採用しています。 従来の設計では真空ポンプ、冷却水ポンプなどの補助機器があるため、複雑な構造になってしまいますが、御立野排水機場は水中ポンプ式を採用することによって補機類をなくし、シンプルな設備にしています。これにより、ポンプ設備の故障に対する信頼性も向上しています。 |
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