
千曲川河川事務所では、現場で活躍する技術者へのインタビューを通じ、インフラ整備への理解や関心向上のため、工事受注者と協働した広報活動に取り組みます。
管内の各現場の技術者へ、仕事についたきっかけ、仕事のやりがい、現在担当している現場の特徴などをインタビューし発信していきます。
第4回は、「大町ダム等再編土砂対策設備予備設計業務」の山本さんです。
【 大町ダム等再編土砂対策設備予備設計業務 】
八千代エンジニヤリング株式会社 担当技術者 山本さん |
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休 暇 |
土曜日、日曜日・祝日 |
就 業 時 間 |
9:00 ~ 17:30 |
1.この仕事についたきっかけ |
大学では機械工学を専攻し、周りでは自動車、重工業、精密機器メーカーなどへの就職を目指す人が大多数でした。私は自分の暮らしを見渡した時に、自分が欲しいと思える『機械』を思いつくことができず、「もっと暮らしのベースを支える仕事はないものか」と考えて、さまざまな職業を調べる中で建設コンサルタントという仕事を発見しました。
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2.本工事現場の特徴・工夫点 |
「大町ダム等再編土砂対策設備予備設計業務」は、高瀬ダムの治水・発電容量を安定的・長期的に確保するため、ダム貯水池へ土砂が流入する前に土砂を効率的に搬出する施設(土砂運搬用長距離ベルトコンベア、ベルトコンベア用トンネル等)の予備設計を行う業務です。
ダムの堆砂対策としてベルトコンベアを用いるという事例のない施設を設計するにあたって、民間で使用されている長距離ベルトコンベアの運用事例や基準・文献を参照することで、設計の妥当性確保に努めました。
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土木・機械技術者の連携 |
着工前 |
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3.仕事に最もやりがいを感じたエピソード |
近年は、新たな設備を作るよりも、維持管理に関する業務が増えています。
これからはストック活用の時代と言われていますが、ストック活用は技術者目線で見ると、率直に言って地味です。
しかし、地味でありながら非常に重要で、地味なわりに前代未聞のチャレンジが含まれていることが多くあります。「地味だけど大事」「地味だけど難しい」そういう業務に秘かにやりがいを感じて、技術者根性を燃やしながら取り組んでいます。
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4.技術者を目指す学生に一言 |
<機械工学の学生さんへ>建設事業は、「人の暮らし」と「自然」とが調和する施設を作る仕事で、道路や河川、ダム、上下水道など様々です。それらに関わる機械設備は、自然条件が個々違うため、すべてがオーダーメイドで、唯一無二のオリジナル設計です。一つの設計でたくさんの製品が生産される機械のモノづくりとは、一味違った楽しさがありますよ。
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