大学在学中、農業土木について学ぶ機会があり、実際に測量機器を使っての講義も体験しました。また、在学中に測量士補の資格を取得したことで、測量への関心が高まりました。地元に現在も勤務している会社があり、地域貢献と資格を生かせる会社であると思い、今の職に就きました。

　用地調査等業務単価契約では、主に用地買収に係る測量と補償の仕事を行っています。私は、主に権利調査を行っており、法務局での資料調査に始まり、事業用地内の地権者を住民票や戸籍等により特定することが仕事です。相続がきちんと行われていないと、複雑になってしまい相続人が何十人になることもあります。このため、常に資料整理行い、間違いや後戻りの無いよう工夫しています。

　用地測量業務で、権利者調査だけでなく、実際に現場に行き境界立会で地権者の方と接する機会があります。社内での業務が多いので、実際の現場は新鮮ですし、地権者の方の考え、現場での声を聴くことも勉強になります。そして、無事に工事が進んでいたり、完成したものをみると、あの時の地権者の方の理解が得られた結果と、少しでも自分が関われたことを嬉しく感じます。

　建設・測量業界にも女性の活躍がみられるようになりました。当社も女性が働きやすい環境の整備に努め、男性技術者と対等に接してもらっています。また、地権者の方と接する機会もあり、そのような時はかえって女性の方が気軽に声をかけていただけることもあります。女性ならではの活躍も期待できる仕事です。女性だからと臆せず、まず一歩踏み出してみませんか。