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 千曲川河川事務所では、現場で活躍する技術者へのインタビューを通じ、インフラ整備への理解や関心向上のため、工事受注者と協働した広報活動に取り組みます。
 管内の各現場の技術者へ、仕事についたきっかけ、仕事のやりがい、現在担当している現場の特徴などをインタビューし発信していきます。
 第8回は、「千曲川・犀川水辺現地調査(魚類)他業務」の横山さんです。


千曲川・犀川水辺現地調査(魚類)他業務

  (株)建設環境研究所 担当技術者 横山さん 
 休       暇  土曜日、日曜日・祝日(状況により休日出勤有り)
 就 業  時 間  9:00 ~ 17:30(状況により時間外労働有り)


 1.この仕事についたきっかけ


 私は、淡水魚類を研究しており、水域の環境保全に興味がありました。建設業界は、水域の環境を改変するイメージしかなかったのですが、建設コンサルタントは、社会資本の整備・事業を実施するときの環境影響評価、環境への配慮、保全対策、自然再生事業などの実務を受け持つ、いわば環境保全の現場の最前線の職業であることを知り、興味を持ちました。

 2.本工事現場の特徴・工夫点

この仕事は、工事(施工)ではなく、環境調査を行う業務です。

【業務の内容・特徴】
 水辺現地調査は、管内の自然環境を把握し、今後の河川管理の基礎資料とするための環境調査(今年度は魚類)です。また、流域の中学校と一緒に千曲川・犀川の水生生物調査、水質調査を行い、地域住民の皆さんの河川管理に対する理解・関心を深めていただく活動のお手伝いをしています。

  【工夫点】
 管内の魚類の生息状況を正確に把握するために、様々な漁法で採集するなど調査方法を工夫しています(写真参照)。また、河川内での調査であるため、水難事故防止、安全管理を徹底することはもちろん、関連する6つの漁業協同組合のご了承を得て、円滑な調査実施にも努めています。
 協働調査では、中学生の皆さんにも、河川や生物に興味を持っていただけるような資料作成や調査内容となるように心がけています。
 
    潜水目視による魚類調査 

 3.思い出の現場・仕事


 私たちが取り組んでいる環境調査の業務では、生物のサイクル(繁殖→成長→成熟)に合わせて調査する必要があるため、四季を通じた調査を行うことが多いです。個人的には、中部地方の河川のワンドでの希少生物の調査が思い出深いです。夏は猛烈に暑く、冬は吹きさらしの寒い現場で、全身水につかり、泥にまみれながらの調査を行いました。体力的にも大変厳しい現場でしたが、希少生物の生息環境を保全・創出する業務であり、やりがいを感じて取り組んだ記憶があります。

 4.建設技術者を目指す学生に一言


 建設コンサルタント業は、事業の計画、設計を行ったり、計画時・調査時・施工時・管理維持の様々な段階において生じる(であろう)課題・問題について、事業者(国、自治体、企業)とともに解決していく仕事です。仕事の内容は、目的に応じた調査計画立案、現地調査、データ解析・検討など多岐にわたります。
 建設コンサルタントの仕事は、文字通り土木・設計の分野のほかに、環境影響評価(アセスメント)、生物・環境保全、自然再生など、環境系・生物系の専門家・技術者が取り組むものも多くあります。
 土木・工学系の皆さんはもちろん、生物・環境の学生・専門家の皆さん、少し見方を変えて、建設コンサルタントについて調べてみてはいかがでしょうか。


 

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