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 千曲川河川事務所では、現場で活躍する技術者へのインタビューを通じ、インフラ整備への理解や関心向上のため、工事受注者と協働した広報活動に取り組みます。
 管内の各現場の技術者へ、仕事についたきっかけ、仕事のやりがい、現在担当している現場の特徴などをインタビューし発信していきます。
 第9回は、「千曲川松本管内天端舗装その2工事」の岩田さんです。


【 千曲川松本管内天端舗装その2工事 】

  平林建設(株) 現場代理人 岩田さん 
 休       暇  第2・第4土曜日、日曜日
 就 業  時 間  8:00 ~ 17:15


 1.この仕事についたきっかけ


 20年程前、『自然豊かな信州でものづくりに携わりたい』と思い、人と情報に溢れた東京から、冬季オリンピックを目前に控えた長野県にやってきました。学生時代の専攻は政治経済で、土木分野の知識はそう多くありませんでしたが、早くから多種多様な工事を任せていただき、専門分野の方から学ぶことができる経験を積ませてくれた懐の深い会社や先輩・同僚に恵まれ、これまで楽しく仕事を進めてこれました。

 2.本工事現場の特徴・工夫点

  異常気象による自然災害が全国各地で発生しておりますが、本工事では大雨洪水などによる堤防決壊を防止する目的で、堤防道路のアスファルト舗装を行っています。
 洪水時には堤防が1箇所でも決壊・流失してしまえば、たちまち大災害になってしまいます。実際に災害が起きてしまった後の災害復旧工事や大規模な護岸工事などと比較すると、難しい工事ではないかもしれませんが、現地測量データをもとに施工図を作成後、発注者と施工範囲等を協議して、安全第一でよりよい品質の堤防道路ができるよう、現場関係者一致団結して日々施工にあたっています。

 3.思い出の現場・仕事


 松本市と長野市を結ぶ国道19号線には、犀川を渡る多くの橋が架かっていますが、その多くは戦後昭和時代に造られたもので、コンクリート製の橋脚や橋台はひび割れなど劣化・損傷が進んでおりました。各地で頻発しているような大地震発生時に、橋脚が倒壊し幹線道路としての機能が麻痺してしまうなど、交通の寸断を防ぐ目的として、橋脚耐震補強工事を行いました。
 橋脚は水流がある川の中に設置されているため、まずは仮設工事により川の流れを変えた後、作業ができる状態にするために、仮桟橋を設置し、橋脚の周りに鋼矢板打込みます。施工箇所に川の水が入らないようにする仮締切り工は大変神経を使う作業でした。その後の本工事では鉄筋とコンクリートにより橋脚を太く強いものにして、災害時にも耐えうる橋脚にすることができました。

     


 4.建設技術者を目指す学生に一言


 近年、土木業界は高齢化が進み、特に現場で汗をかき働く技能労働者が少なくなっています。ものができる過程においての主役は現場作業員や職人の方たちです。その方達が持っている力を十分に発揮できるような環境をつくり、安全によりよいものができるようお手伝いすることが建設技術者の役割だと思います。技術よりむしろ、現場の方々をはじめとし、工事に関わるそれぞれの方(設計者・発注者)の意向や立場を尊重し、現場をまとめあげていくマネジメント力や柔軟性を持った技術者を目指していただきたいと思います。


 

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