平成18年10月8日、平成18年12月29日『下山波浪被災』

被災について被災原因復旧の様子効果復旧作業にあたって関連リンク集

被災について

平成18年10月及び12月に低気圧の発達による風浪のため、阿賀野川河口の左岸堤防護岸が一部欠損の被害を受けました。
被災箇所の背後地には拠点空港であり国際線を持つ新潟空港があることから緊急復旧工事を実施しました。

被災箇所位置図
▲被災箇所位置図

被災原因

近年、河口部左岸側の砂州が上流へ移動し、風浪が直接堤防に打ち上がるようになったためと考えられます。

被災箇所付近上空(平成18年10月17日)
▲被災箇所付近上空(平成18年10月17日)
被災箇所 河口砂州の移動
▲被災箇所 河口砂州の移動

復旧の様子

被災箇所の様子

緊急復旧進捗の様子

被災現場(1)

被災現場(2)

被災現場(3)

効果

緊急復旧完了(1月5日)後の1月7日には、波高が被災時を上回りましたが、緊急復旧対策工の効果により 新たな被害は発生しませんでした。

10月7日〜10月9日 最大瞬間風速 21m/s 護岸欠損 L=80m
波高 5.09m
12月29日〜12月31日 最大瞬間風速 26m/s 護岸欠損 L=75m
波高 7.43m
1月7日 最大瞬間風速 30m/s 新たな被害発生なし
波高 8.32m

復旧作業にあたって

応急復旧作業を行った方々の話

エフエム新津 阿賀野川トレジャーハンティング 1月26日(金)放送分より

災害復旧現場の点検業務により欠損箇所を発見。

株式会社田中組は阿賀野川河川事務所所管施設の緊急的な災害応急対策業務に関する協定を結んでいます。昨年末に阿賀野川河口付近の堤防の一部が暴風雨などの影響で土がえぐれ欠損しました。現在は応急復旧が行なわれ四月以降本格的な復旧作業が始まるという状況ですが、その第一発見者が当社の作業員でした。
前日が荒天だったため、以前に同様の災害が発生して復旧が終わっていた箇所の現地確認にいった作業員が新たな欠損箇所を発見しました。当日の天候もかなり風が強くて波も高い状態でした。堤防の路肩の部分までが崩れて流され、舗装がえぐれ、半分浮いているような状況だったそうです。

年末年始の連休返上で応急復旧工事を実施。

これ以上また天候が悪化すれば、さらに全部崩れてしまいそうな状況でした。ちょうど年末の仕事納めの時期だったのですが、復旧に必要な資材、機材の確保などもあわせ、各方面と連絡をとりながら、当社の社員・役員総動員ですぐに対応できるような体勢をとりました。
最初川べりに大型土嚢を設置して、その土砂を埋め、その上に袋詰め玉石を覆いかぶせていくという対策工を実施しました。今回は空港のすぐ近くということで高さの制限の規制がかかっていたので、夜を徹しての作業となりました。被害の拡大や二次災害を防ぐために細心の注意を払って復旧にあたり、何とか応急的な対処を済ませることができました。

災害の起こらない安全な阿賀野川に。

新潟を代表する大河で、子どもの頃から親しんできた阿賀野川は、とてもきれいで大好きな川です。ですから、今後も災害の起こらない強い河川であって欲しいといつも願っています。

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