阿賀野川河川事務所 Twitterを別ウィンドウで開きます

サイト内検索 検索
学ぼう!遊ぼう!阿賀野川
阿賀野川のむかし話

<< 戻る
鐘の道(かねのみち) 旧北蒲原郡京ヶ瀬村(現阿賀野市)
酒呑み地蔵 (旧中蒲原郡横越町)
おさん狐 (旧北蒲原郡京ヶ瀬村)
鐘の道 (旧北蒲原郡京ヶ瀬村)
恩を返したお地蔵様 (旧新津市)
弥彦明神の投げ石 (旧新津市)
四つ橋長者 (旧北蒲原郡水原町)
六野瀬部落 (旧北蒲原郡安田町)
従位の宮(旧中蒲原郡村松町)
御前ケ渕(旧東蒲原郡三川村)
お鶴ケ沼(旧東蒲原郡津川町)
おさん狐 ずっとむかしのお話です。
 金渕に寺屋敷というところがあり、そこに善照寺という寺がありました。この寺は今、水原にある善照寺であったといわれています。
 そのころのお話です。
 鐘つき堂の鐘がいつも「福島潟へいごん、いごん」と鳴りひびきます。よく聞くと鐘は「福島潟へいこう、いこう」といっているようにも聞こえました。あんまりうるさいのでおしょうさんは、「そんなに福島潟へいきたいか、いきたきゃいけ。」 と鐘をどなりつけました。
 すると不思議、不思議。鐘はたちまち、すとんと落ちて動きはじめたではありませんか。
 鐘が動くとその重みで道が掘られ、川のようになりました。これが善照寺の前の川、駒林川になったといわれています。  福島潟へ向かって進んでいくうちに鐘は動きつかれて、途中でひと休みしました。そのとき、川で赤んぼうのおむつをせんたくしていた女の人が鐘をみつけて、「これはせんたくもののよいおき場所ができた。」といって、洗ったおむつを鐘のうえにかぶせてました。すると鐘はおむつをかぶったまま歩き出しました。女の人はびっくりして鐘をおいかけ、おむつをとりもどそうとしましたが、鐘はそのまま福島潟の中へぼちゃぼちゃと音をたてながらはいってしまいました。
 鐘はその後、ときどき水のうえに姿をあらわしましたが、その頭にはいつもおむつをかぶっていたそうです。

 

 ページトップへ戻る