なるほど阿賀野川

なるほど阿賀野川

阿賀野川ってどんな川?どんな生き物がすんでいるの?
とっても大きな阿賀野川のことを知ってみよう!

阿賀野川あがのがわってどんな川?

阿賀野川あがのがわは、福島県ふくしまけんと栃木県とちぎけんの荒川山あらかいざん(標高ひょうこう1,580m)を源流げんりゅうに、福島県の会津盆地あいづぼんち、新潟県にいがたけんの越後平野えちごへいやを流ながれ下くだり日本海にほんかいに注そそぐ川かわだよ。尾瀬沼おぜぬまを源流げんりゅうとする只見川ただみがわ、矢筈岳やはずだけを源流とする早出川はやでがわも阿賀野川の支川しりゅうだね。一番広いちばんひろいところで川幅約かわはばやく1km、河口部付近かこうぶふきんでは深ふかさ約10mの大きな川だよ。

阿賀野川あがのがわの地図ちず

阿賀野川の地図

阿賀野川あがのがわを横よこから見みた図ず

阿賀野川を横から見た図

どうして「阿賀野川」って呼よばれているの?

新潟県では「阿賀野川」、福島県では「阿賀川あががわ」と呼ばれているよ。「阿賀野川」の阿賀野あがのとは、アイヌ語の「ワッカ」で「清きよい川」を意味いみする説せつと、「揚野あげの」のあて字で、開墾かいこんしても水田すいでんにならない小高こだかいい土地とちを意味する語ごである、という2つの説があるよ。

他ほかの川と比くらべてみよう

●長ながさは?

全国ぜんこく10位い(210kmキロメートル)
1位は信濃川(367km)
河口かこうを新潟駅にいがたえきとすると、高崎駅付近たかさきえきふきんが阿賀野川のはじまり!

●流域面積りゅういきめんせきは?

全国8位(7,710km2へいほうキロメートル)
1位は利根川とねがわ(16,842km2)
阿賀野川の流域面積は、新潟県のだいたい60%パーセントぐらいだよ

●流ながれの水量すいりょうは?

全国2位(129億おくm3りっぽうメートル/年)
1位は信濃川しなのがわ(162億m3/年)
新潟市で1年間に使つかわれる水道水すいどうすいの約130倍だよ!

●流れの力ちからで生うみ出だす電力量でんりょくりょう
(水力すいりょくエネルギー量)は?

阿賀野川水系で全国3位
1位は木曽川きそがわ水系
新潟市が1年間に使う電力の約1.5倍ぐらいだよ
(新潟市の人口約80万人)

阿賀野川は、信濃川とともに豊富ほうふな水みずで、米こめどころ新潟を象徴しょうちょうしているね。豊富な水による発電はつでんで、私わたしたちのくらしを支えているよ。

阿賀野川あがのがわのうつりかわり

川のカタチって時代じだいとともに変かわっていくんだね

新潟市は川が作ったってほんと?

大昔おおむかしの越後平野えちごへいやはほとんどが海うみだったんだよ。信濃川や阿賀野川によって運はこばれた土砂どしゃが少すこしずつ堆積たいせきして陸地りくちになったんだ。江戸時代えどじだいには、深ふかい泥どろの沼ぬまがたくさんあったんだって。新潟の「潟かた」は、そんな湿地しっちや沼のことをさす言葉ことばだよ。

江戸時代(1645)のようす(新発田市立図書館)

阿賀野川あがのがわと信濃川しなのがわはつながっていたってほんと?

もともとの阿賀野川は、複雑ふくざつに曲まがりながら越後平野えちごへいやを流ながれ、信濃川と河口かこうで合流ごうりゅうしていたんだ。今いまの阿賀野川の河口は、江戸時代えどじだいに人が掘ほった水路すいろが、掘った翌年よくねんの、雪ゆきどけ水の洪水こうずいと夏なつの洪水で広ひろがり、作つくられたんだよ。

江戸時代の河道と今の河道の比較

阿賀野川がにぎやかな“みち”だったってほんと?

自動車じどうしゃや鉄道てつどうがないころは、人ひとや物ものを船ふねに乗のせて輸送ゆそうしていたんだよ。会津地方あいづちほうでつくられたお米こめは、阿賀野川を下くだって新潟港にいがたこうに集あつめられてから、全国ぜんこくに送おくられていたんだ。江戸時代えどじだいには、津川つがわに約やく150隻せきの船ふねが出入ではいりして、にぎやかだったんだって。

江戸時代の輸送ルート・明治時代の阿賀野川の舟運の様子

新潟市は海うみとほとんど高たかさが変かわらないってほんと?

新潟市は標高ひょうこうの低ひくいところが多おおく、場所ばしょによっては海うみより低ひくいんだって。川かわの水みずがあふれると、なかなか海に流ながれないから、被害ひがいが大きくなってしまう恐おそれがあるんだよ。

標高を色分けした図:青が濃い部分が標高の低い所

阿賀野川の水害すいがいの歴史れきし

生活せいかつを支ささえる阿賀野川だけど、大きな川だから、水害が起おきると大変たいへんなんだ。記録きろくのある370年間ねんかんに60回かいもの大きな洪水こうずいがあったよ。平均へいきんすると「およそ6年に1回」もあることになるね。

代表的な洪水とその流量

【流量りゅうりょう】
五泉市馬下ごせんしまおろしで測定そくていしている「1秒間いちびょうかんに流れる水の体積たいせき」を示しめしているよ。平常時へいじょうじは約300m3/sだよ。

洪水こうずいの被害ひがいを少すくなくする工夫くふう

みんなの暮くらしを洪水から守まもるため、阿賀野川の工事こうじをしているよ。水があふれないように堤防ていぼうを作つくったり、水が流れやすいように川を広ひろげたり木きを切きったりしているよ。ホームページで防災情報ぼうさいじょうほうも発信はっしんしているので、台風が来くる時ときや大雨おおあめの予報よほうが出でたときはチェックしてみてね。

洪水を防ぐための工事

平成へいせい23年新潟福島豪雨時にいがたふくしまごううじの阿賀野川(阿賀浦橋上流付近あがうらばしじょうりゅうふきんの写真)

平成23年7月には、新潟県から福島県にかけて大雨がふり、記録的きろくてきな洪水が発生はっせいしたよ。新潟市秋葉区あきはくの満願寺観測所まんがんじかんそくじょでは、普段ふだんよりも約やく6m(ビルの2階かいぐらいの高たかさ)も水かさが増ましたよ。

左ひだりが平常時へいじょうじ、右みぎが洪水時こうずいじの写真しゃしんだよ。
写真の赤あかい点線てんせんは堤防ていぼうの位置いちを示しめしているよ。右の写真では、堤防いっぱいまで水かさが増ましているよ。

平常時平成23年新潟福島豪雨時

阿賀野川と生いきものたち

川かわは様々さまざまな生いきもののすみかになっているよ

阿賀野川には約やく50種しゅの魚さかな、約110種の鳥とり、約900種の昆虫こんちゅう、約640種の植物しょくぶつなど様々さまざまな生いきものがくらしているよ。どんな場所ばしょにどんな生きものがいるんだろう。
阿賀野川には生きものを観察かんさつするスポットや川辺かわべの公園こうえんがたくさんあるよ。新潟市北区松浜にいがたしきたくまつはまと阿賀野市大和あがのしやまとには水辺みずべで遊あそべる公園「水辺みずべのの楽校がっこう」があるよ。

河口かこう

河口

ゆったりした流ながれで川岸かわぎしにはヨシ原はらや砂浜さすが広ひろがっているよ。海うみの水が上がってくるので、川かわの生いきものと海の生きものがすんでいるよ。広い川の上空じょうくうでは、魚さかなを食たべべる鳥とりのコアジサシやミサゴが餌えさを探さがしているよ。

コアジサシミサゴスズキヨシ

下流かりゅう

下流

河川敷かせんじきや川の周まわりには農地のうちが広ひろがっていて、冬ふゆにはハクチョウの大群たいぐんが渡わたってくるよ。虫むしを食たべるカエルや、そのカエルを食べるヘビやタヌキがすんでいるよ。満潮時まんちょうじには、沢海床固公園そうみとこがためこうえんのあたりまで海の水みずがあがってくるよ。

コハクチョウニホンアマガエルタヌキアオダイショウ

コハクチョウとオオハクチョウの見分みわけけポイント

くちばし大きさ

中流ちゅうりゅう

中流

川幅かわはばが狭せままり、川の流れ方かたにも変化へんかが出でてくるよ。浅あさくて流れが速はやい所ところは「瀬せ」、深ふかくて流れが緩ゆるやかな所は「淵ふち」と呼ばれているよ。川底かわぞこには石いしが見みられるようになってきて、石の隙間すきまではカゲロウ類るいの幼虫等ようちゅうとうの水生昆虫すいせいこんちゅうがくらしているよ。

アユオイカワウケギチウグイカゲロウ類(幼虫)

ウケクチウグイの特徴とくちょう

ウグイの仲間なかまなんだけど、頭あたまが扁平へんぺいで、下唇したくちびるがかぎのようにつき出でているんだ。昭和38年に阿賀野川あがのがわで発見はっけんされたんだ。『まぼろしのさかな』と呼よぶ人もいるよ。

成魚の大きさ:60~80センチ

上流じょうりゅう

上流

川の流れが速はやくなり、川には石の「中州なかす」が見られるようになるよ。河原かわらでは、特有とくゆうの植物しょくぶつカワラハハコや、石に紛まぎれて子育こそだてをするイカルチドリなどがくらしているよ。

カワラハハコイカルチドリイタチサケ

外来種がいらいしゅ

昔むかしはいなかった外国がいこくの生きものが、日本にほんにたくさん入ってきてしまって問題になっているね。最近外国さいきんがいこくから入はいってきた生きものを「外来種がいらいしゅ」と呼んでいるよ。秋あきに黄色きいろい花はなをつける「セイタカアワダチソウ」は、全国ぜんこくで増ふえていて、日本に元々いた植物しょくぶつが生えている場所ばしょを奪うばってしまっているんだ。ペットショップで人気にんきのミドリガメは「ミシシッピアカミミガメ」と呼よばれる外来種で、30cmぐらいまで大きくそだって、水生昆虫すいせいこんちゅうや魚さかなを食たべてしまうんだよ。

セイタカアワダチソウ群落ミシシッピアカミミガメ

阿賀野川あがのがわなるほどマップ

マップを見みながら阿賀野川あがのがわをめぐってみよう!
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河川かせん・野外やがいで遊あそぶときの注意ちゅうい

川かわは普段ふだんは穏おだやかでとても楽たのしいところですが、時ときには恐おそろしい姿すがたに変かわります。
でも、気きをつけて遊あそべば大丈夫だいじょうぶ!天気てんきや川の流ながれに十分注意じゅうぶんちゅういして、楽しく遊びましょう。

  • 川の近ちかくにある看板かんばんには遊ぶ際さいの注意が書かいてあります。きちんと読よんで遊びましょう。
  • 雨あめが降ふっても橋はしの下したでは絶対ぜったいに雨宿あまやどりりはしないでください。

こんな時にはすぐに避難ひなん!(川の水が急きゅうに増ふえるサインです)

  • 水が流れてくる方ほうの空そらに黒くろい雲くもが見えたとき
  • 落おち葉ばや流木りゅうぼく、ゴミが流れてきたとき
  • 雨が降ふり始はじめたとき
  • 雷かみなりが聞きこえたとき