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西井事務所長挨拶要旨

  水理観測員の皆様方には長年にわたり日々の雨量、水位等の観測業務を通じて、河川・砂防行政に多大なるご尽力を頂き誠に有り難うございました。
 皆様方のご尽力により得られた観測データは、砂防事業の計画策定や出水時の管理等を行う上で必要不可欠な重要な基礎資料として活用されてきました。
 湯沢砂防事務所は、洪水・土砂災害から地域住民の生命・財産を守るため管内でこれまで約200基の砂防えん堤をはじめ、床固工、護岸工の整備を行ってきました。これらの整備により、確実に地域の安全度は高まりましたし、当地域が、お米の産地として、また温泉やスキーなどのリゾート地として、発展するのをささえてきたといえます。
 こうした砂防工事を行うには、まず、雨量や水位等の水文データを蓄積し、それを分析し、計画を立てることからはじまります。これは一例ですが、このように雨量、水位等の観測は砂防事業の基礎となるのです。
 今日に至るまで、いかなる天候の時でも業務を遂行されてきたご努力に対しあらためて感謝を申し上げます。
 近年では雨量や水位などの観測機器の信頼性が向上し、情報の伝達手段もテレメータ(無線通信)や光ファイバーが活用される等、観測体制全般にわたり技術の進展が図られてきました。
 このような背景から、昨年12月一杯で普通観測を取り止めることとなったしだいです。これからは、機械化された手法での観測のみになってしまいますが、蓄積された資料は今後も事業を行うにあたり貴重な資料として活用していきます。
 長年にわたり観測業務を努められた皆様方のご苦労を思うと感謝の気持ちで一杯です。今後も健康に充分に留意され、益々のご活躍をされることを祈念いたしますとともに、これからも、砂防事業の推進にご協力頂けます様宜しくお願いいたします。
つづく