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大源太川第1号砂防堰堤
構造型式 構造:練積粗石コンクリート堰堤
型式:アーチ式砂防堰堤
諸元 本堰堤 高さ:18.0m、長さ:33.0m、体積:1,609m3、天端幅:2.2m
副堰堤 高さ:3.0m、長さ:10.0m、天端幅:1.5m
着工・竣工年 着工:昭和13年5月16日   竣工:昭和14年11月30日

登録有形文化財
登録有形文化財とは、保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物で、築造後50年を経過していることが条件となっています。当砂防堰堤は、「国土の歴史的景観に寄与している」と認められ、平成15年に「登録有形文化財」として登録されました。
大源太川第1号砂防堰堤について
 大源太川第1号砂防堰堤は、昭和10年9月の「魚沼大災害」を契機に施工されました。この災害では各所で土石流が発生し、 鉄道等の交通路にも甚大な被害が生じました。
当砂防堰堤は、わが国における最も初期のアーチ式砂防堰堤です。アーチ式堰堤は堤体の体積を小さくする事ができ、経済性に優れるばかりでなく、造形的な美しさにも特徴があります。
なお、堰堤の構造は表面を間知石(けんちいし)積みで、堤体内部は中詰め石(転石)をコンクリートで固めたものとなっています。
大源太キャニオンの魅力
当砂防堰堤周辺は、大源太キャニオンと呼ばれています。第2次世界大戦後、アメリカ軍が湯沢町に進駐し、砂防堰堤の暗渠を塞いで水を貯め、ボート遊び場として利用したことからリゾート施設として使用され始めました。そして、昭和48年に青少年旅行村が整備され、キャンプ場としても利用されるようになり、「大源太キャニオン」として有名になりました。