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長野県栄村で斜面崩壊が発生しました
平成14年4月
 長野県の栄村の小赤沢地区で小規模な斜面崩壊が発生しました。
 場所は、以前に湯沢砂防工事事務所が施工した小赤沢第19号砂防堰堤の堆砂敷の右岸側(川の上流から下流を見た時に右側を「右岸」と言います)の斜面です。
  崩壊の規模は、目視ですが幅10メートル、高さ10メートル、崩壊の深さは一番深いところで3メートルぐらいと思われます。
 発生したのは、平成14年4月4日(木)と思われます。
 この周辺は、脆弱な地質のため以前から崩壊しやすい地域で、大正3年には、大規模な土石流が発生し、10名の方が亡くなるなど、土砂災害が発生しやすい地域です。
 現在、栄村と共同で湯沢砂防工事事務所で現地調査を行っております。直下流には既設の砂防堰堤がありますが、これにより崩壊した土砂は流出が抑えられており、砂防堰堤の効果が発揮されたものと思われます。また、崩壊 した箇所には立木がありましたが、それにもかかわらず崩壊が発生しており、木があるからといって斜面の安定が必ずしも図られているとは限らないことが分かります。周辺は雪に覆われているため、斜面の地割れなどの現象を把握することが難しく、引き続き注意 が必要です。特に今のような雪どけ時は、地下水が豊富なため斜面が崩壊しやすい時期ですので、厳重な注意をお願いします。
 なお、斜面や渓流の異常にお気づきの方は、栄村建設課もしくは湯沢砂防工事事務所までご連絡願います。
 また、この崩壊地よりやや下流にテレビカメラを設置しており、この小赤沢の画像が光ケーブルで栄村の支所「とねんぼ」まで伝送されており、そこで見ることができ ます。

写真1
崩壊状況(左下は小赤沢第19号砂防堰提)
写真2
写真3
斜面上部の状況(立木が倒れている)
直下の既設の砂防堰提が土砂の流出を抑えている

◎連絡先
・栄村建設課 TEL 0269-87-3111
・国土交通省湯沢砂防工事事務所 TEL 0257-84-2263
・国土交通省湯沢砂防工事事務所 中津川出張所 TEL 0257-65-2146