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報告「中津川床固工群工事」起工式
 
 平成12年10月24日に、中津川床固工群工事の起工式典が新潟県中魚沼郡津南町の中津川運動公園において関係者約100名が出席して行われました。
 式典は、爽快な秋晴れの下、大野事務所長の式辞に始まり、森河川局砂防部長、白波瀬局長の挨拶に続き、新潟県知事(代理:藤原技監)、高鳥衆議院議員から祝辞をいただいた後、鍬入れ及び記念植樹が執り行われ、起工式を終了しました。
  また、式典会場では、砂防事業を紹介した写真パネルの展示やワークショップバスでのビデオの放映等も行いました。


・ 中津川について
 信濃川の右支川である中津川は、上流部に苗場山や鳥甲山等の火山がある急流荒廃河川で、過去に多くの土砂災害や河川の氾濫を被ってきました。
 上流域で砂防ダムの建設等砂防事業を進めていますが、中津川全体の整備は遅れた状態にあります。特に、計画箇所は未整備状態で河床の土砂侵食や不安定土砂の推積がみられ、災害が度々発生し、地元から早急な対策が強く望まれてきました。

・ 住民参加の整備計画

 そこで、土砂量を調節し、洪水を下流に安全に流下させるため床固工群を計画しました。
 この計画策定にあたっては、住民参加の計画づくりを行い、地域住民の代表からなる 「中津川整備を実現する会」の皆さんと津南町・当事務所が一体となり、計画策定を行うこたができました。

・ 工事概要

 工事の概要は、流路延長5.7km、床固工10基、帯工4基等ですが、同時に自然環境や景観にも十分配慮した親水性の高い計画となっており、1期工事は床固工3基を中心とし、平成20年の完成を目処にしています。
 本床固工群の背後地は、津南町において水辺プラザをはじめとする河川公園等として有効に活用する計画があり、地域の活性化にも大いに寄与するものと期待されています。

中津川パンフレット