釜川流域は七つの滝と淵、発達した渓岸柱状節理が美しく、名勝天然記念物「七ツ釜」に指定されています。釜川上流第2号砂防堰堤は、釜川上流砂防堰堤の上流にあり、七釜の最上流部に設置された堰堤です。この堰堤は、下流への土砂の供給を調節し、七ツ釜の美しい景観を守るとともに下流の集落を保全しています。
砂防堰堤は上流からの有害な土砂を食い止めることが主な目的ですが、完全に土砂の流れを止めてしまうことは自然のサイクルを壊すことになります。この堰堤では、平常時には土砂が下流に移動できるようにスリット(隙間)が設けられています。もちろん、出水時に一気に押し寄せてくる土砂に対しては確実に食い止めるように設計されています。
竣工年 | 高さ H | 長さ L | 型式 |
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平成12年 | 14.5m | 53.5m | 重力式コンクリートスリット型 |