水無川は、八海山・中ノ岳および駒ケ岳を水源とした急流荒廃河川であり、大量の土砂が魚野川との合流点付近までに広大な扇状地を形成しています。この扇状地からは出水のたびに土砂の氾濫を繰り返し、災害を発生させてきました。このため、八海第2号砂防堰堤を八海砂防堰堤の上流の笹花沢との合流点付近に設置し、水無川上流からの土砂の流下を調節し下流の集落を保全しています。
砂防堰堤は上流からの有害な土砂を食い止めることが主な目的ですが、完全に土砂の流れを止めてしまうことは自然のサイクルを壊すことになります。この堰堤では、平常時には土砂が下流に移動できるように中央部が鋼製の枠組みになっています。もちろん、出水時に一気に押し寄せてくる土砂に対しては確実に食い止めるように設計されています。
竣工年 | 高さ H | 長さ L | 型式 |
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平成14年 | 14.5m | 51.4m | 重力式鋼製格子枠型 |