登川上流部に位置する柄沢川は、上流域からの大量の土砂流出により、河床に不安定土砂が分厚く堆積しており、豪雨等により大量の土砂流出が予想され非常に危険な渓流です。このため、不安定土砂の流出抑止を目的に、涸沢第5号砂防堰堤を涸沢砂防堰堤の上流部に設置し、土砂の生産源である山地の安定化を図るとともに、土砂の流下を調節しています。
砂防堰堤は上流からの有害な土砂を食い止めることが主な目的ですが、完全に土砂の流れを止めてしまうことは自然のサイクルを壊すことになります。この堰堤では、平常時には土砂が下流に移動できるようにスリット(隙間)が設けられています。もちろん、出水時に一気に押し寄せてくる土砂に対しては確実に食い止めるように設計されています。
竣工年 | 高さ H | 長さ L | 型式 |
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平成10年 | 14.5m | 106.0m | 重力式コンクリートスリット型 |