中津川-小赤沢川
(栄村)

小赤沢は、川というよりも滝のように急勾配な渓流です。流域内の中・上流部は往年の大規模な山腹崩壊地が存在し、下部の堆積物の侵食が著しく、下流部では渓岸崩壊が見られます。このため、小赤沢第18号砂防堰堤を小赤沢第20号号砂防堰堤の下流部に設置し、山脚の固定と下流へ流下する土砂の調節を図っています。

砂防堰堤は上流からの有害な土砂を食い止めることが主な目的ですが、完全に土砂の流れを止めてしまうことは自然のサイクルを壊すことになります。この堰堤では、平常時には土砂が下流に移動できるようにスリット(隙間)が設けられています。もちろん、出水時に一気に押し寄せてくる土砂に対しては確実に食い止めるように設計されています。

施工年 高さ H 長さ L 型式
平成4年 8.0m 48.0m 重力式部分コンクリートスリット型
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撮影: 平成10年

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 砂防設備台帳より

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