魚野川
(湯沢町)

魚野川の源頭部は谷川岳を中心とした重荒廃地域(植生が不安定で、大規模な崩壊地やはげ山が目立つなど、特に荒廃の著しい地域)となっており、その山々は急峻で、下流への土砂流出が非常に活発です。昔から何度も土砂災害が繰り返されてきましたが、魚野川第1号堰堤や土樽砂防堰堤を基幹とした一連の砂防施設を設置したことにより、安全な土地利用が可能となりました。これらの砂防堰堤は、魚野川流路工と一体となって湯沢町の発展に寄与しています。

砂防堰堤は上流からの有害な土砂を食い止めることが主な目的ですが、完全に土砂の流れを止めてしまうことは自然のサイクルを壊すことになります。この堰堤では、平常時は土砂が下流に移動できるようにスリット(隙間)が設けられています。もちろん、出水時に一気に押し寄せてくる土砂に対しては確実に食い止めるように設計されています。

竣工年 高さ H 長さ L 型式
昭和33年 7.0m 136.0m 重力式部分コンクリートスリット型
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撮影: 平成10年

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撮影: 完成頃

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