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芋川河道閉塞対策検討委員会
設立趣意書

 平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震により、芋川流域には、大規模な斜面崩壊と大量の崩壊土砂が発生し、10数に及ぶ河道閉塞が発生した。一部の河道閉塞箇所は湛水により、上流域で浸水被害が発生しているほか、余震が続く中、水位上昇、越流による決壊が危惧され、下流域においては、避難勧告が出されるなどしたところである。
  このため、国土交通省においては、新潟県の要請を受けて、河道閉塞規模の大きな東竹沢、寺野の2箇所について、応急対策を施工中である。
 今後も斜面崩壊箇所などから、さらなる土砂生産が予想される中、山古志村の復興を行うにあたっては、住民が安心して住める安全な村づくりを行うことが大前提である。すなわち、芋川に形成された河道閉塞に対する恒久的な対策と併せて、山古志村復興計画と整合を図りつつ、芋川流域の大量の生産土砂量に見合う適切な砂防計画の策定が急務である。またこれら計画の策定と施工は、今後予想される土砂流出に対する、芋川下流域竜光地区等の安全の確保にも資するものである。
 今回の砂防計画の策定、河道閉塞対策は、近年例をみないような急激かつ著しい荒廃に対するものであり、厳しい地形、気象、施工条件を踏まえた高度な技術力が必要とされることから、学識経験者による指導、助言を頂くために標記委員会を設立するものである。