■大源太川第1号砂防堰堤の概要

施工状況(昭和13年10月頃)


大源太川第1号砂防堰堤  補強工事のお知らせ

 湯沢町における砂防事業により、地域の土砂災害に対する安全度が向上するとともに、安全に利用できる空間が増え土地の高度利用が可能になった結果、国内有数の観光地になるまでの地域開発が促進されました。また、雇用の創出も含め、地域経済の発展に大きく寄与しています。その一翼を担っている施設が、大源太川第1号砂防堰堤です。

施工当時と完成当時の写真
堰堤の概要

堰堤の位置

本堰堤施工中 高さ7m上り

(撮影:昭和131020日)

出典:「写真帳」工務課

 大源太川第一号砂防堰堤は、新潟県南魚沼郡湯沢町土樽大字土樽地先にあります。

堰堤の構造

 地図出典:国土地理院ウェブサイト(http://maps.gsi.go.jp/)より

砂防事業の地域への貢献
過去の補強工事

 昭和14年11月に完成した堰堤は、完成後24年(昭和39年頃)で堰堤取付部の岩盤、及び堤体表面からの漏水が著しくなり、また、一部基礎岩盤が掘れてきました。このため、昭和39,40年に漏水箇所を埋めるためのグラウト注入工事と間詰め工事が行われ、堰堤補強漏水はほとんど無くなりました。

完成状況(昭和14年11月頃)

 工事は昭和13年5月6日に着工し、約1年半で完成させました。

  堰堤の構造型式は、定半径アーチ式の砂防堰堤で、堰堤の上流側と下流側の表面を割石で構成し、内部には中詰め石として付近の土石(転石) を30%程度混入し、その隙間にコンクリートを詰めた“粗石コンクリート”と言われる工法です。当時、高価であったセメントを少なくすることが可能で、一般的に用いられていた工法です。

 大源太川第一号砂防堰堤は、信濃川水系魚野川の支川大源太川の「四十八滝」と称する地盤の堅固な狭窄部に、内務省新潟土木出張所魚野川砂防工場により築造されたアーチ式の砂防堰堤です。

 昭和1316日に着工し、翌年昭和141130日には竣工しており、施工期間はわずか年半です。本堰堤は堤高18.0m、堤長33.0m、体積1,609m3、天端幅2.2mで、構造は粗石コンクリート、型式はアーチ式で、上流側と下流側の表面は練石積となっています。現存している直轄砂防堰堤の中で、日本におけるアーチ式砂防堰堤の先駆けといわれています。

 平成15日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録され、平成23年には公益社団法人「土木学会」の選奨土木遺産にもなっています。