市野々地区周辺

市野々地区にはダム建設の際に移植した飛泉寺のイチョウ移植路や、散策路や旧越後街道、不動出生橋があります。

イチョウ広場

イチョウ広場

イチョウ モニュメント

飛泉寺のイチョウ

小国町指定文化財「飛泉寺の大銀杏」

市野々地区には、樹齢200年とも300年とも言われている小国町指定文化財の「飛泉寺の大銀杏」があります。

この大銀杏は、ダムが完成すると水につかり枯れるおそれがあったため移植しました。

横川ダムの貯水池内に生育していた町指定文化財飛泉寺の大銀杏を、ダムができても水につからない高台へ移植し、そのイチョウを核とした『イチョウ広場』を整備しました。

貯水位の下がる夏場には、イチョウが移植前に成育していた場所に設けたモニュメントが姿を現し、移植の軌跡をたどることができます。

県道からの遊歩道を利用し、イチョウ池を見たり、貯水池間際まで散策が楽しめます。

イチョウの移植は階段状に成形した移動路の段差部分はジャッキアップし、水平部分は、レール上を立曳きにより行いました。距離が約100m、高さは約9m上方へ移動しました。

移植準備作業前のイチョウの概要

樹高
25m 1本 雌
幹周
根本9m 目通り6m
樹齢
200年~300年
位置
標高257m→洪水時最高水位259.6mより高い標高266mへ移植
(常時満水位259.6m)
根鉢
約9.0m(直径)
鉢高
約2.5~3.5m
根鉢推定重量
190t
幹部推定重量
60t

不動出生橋

不動出生橋

不動出生橋

横川ダム建設によってできた白い森おぐに湖は越後米沢街道の「桜峠」と「黒沢峠」の間に位置します。

「不動出生橋(ふどういづるぎばし)」は沈んでしまう歴史の道をつなぐために設置されました。橋は全長約60m、幅3.5mで、材料は周辺にあった水没予定の橋を解体し再利用しています。

白い森おぐに湖を横断できるこの橋を通行できるのはダム湖の水位が下がる6月16日から9月30日の好天の間です。

ダムの水位が高い時期には水没する沈下橋、いわゆる「もぐり橋」です。

越後米沢街道

市野々地区は、イザベラバード(1878年7月12日に市野々で宿泊)も旅した越後米沢街道の「桜峠」と「黒沢峠」の間になります。

ダムの建設により街道が分断されてしまうため、「不動出生橋」を建設し、そのルートをできるだけ残すようにしました。

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