教えて!大石ダム


大石ダムはなんの役にたっているの?

大石ダムは「洪水調節」と「発電」を目的として建設された北陸地域初の多目的ダムです。

洪水調節

水がいっぱいになってあふれることはないの?
写真:大石ダムの放流

大石ダムの目的の一つに「洪水調節」というものがあります。これは、河川に氾濫のおそれがあるような大雨が降った時に、その雨水の一部をダムに貯める働きのことで、ダムの下流にある河川へ流れこむ水の量を減らし、河川とその周辺に住む人々を守ります。

大石ダムでは、このような水を貯めることができる状態に保つため、常におおいし湖の空き容量を調整しています。この空き容量を保っていることで、水があふれる心配はほとんどありません。ただし、大石ダムに貯めることのできる量を超える水が流れ込み、ダムから水があふれることが予想された場合、ダムが壊れてしまうのを防ぐために多くの水を流すことになります。ダムが壊れてしまうほうが、下流へ与える影響が大きいと予想されるからです。

ダムの水が少ない時があるけど、どうして?

大石ダムでは、洪水の発生しやすい梅雨時期から台風シーズンにかけての期間(洪水期)は、洪水の恐れがあるので、あらかじめおおいし湖の水位を下げて洪水に備えます。その他の期間(非洪水期)は、洪水の恐れが少ないので水位を上げ、発電の効率を良くしています。

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非洪水期(平成16年5月撮影)
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洪水期(平成16年7月撮影)

水力発電

ダムでは電気をつくってるって本当?
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大石発電所

ダムから約1km下流の大石発電所において、 おおいし湖に貯まった水をダム湖と発電所の高低差を利用して、最大使用水量毎秒15.0m3で、最大出力10,900KWの発電を行っています。