庄川の特徴

庄川の特徴

庄川流域写真
河川の川筋跡
河川の縦断勾配比較
河川の縦断勾配比較図
 
 
 
庄川は川すじが変わるたびに呼び名も変わりました。現在のよび名「庄川」は、雄神神社に由来します。
かつて、雄神神社のまわりの地域を「雄神の庄」といい、そのあいだを流れていたために「雄神庄川」と呼ばれました。それがのち、「雄神」がとれて、庄川といわれるようになったのです。

また、万葉集では、
〈天平20年(748)大伴家持〉
と詠まれています。
 
   
 
庄川は、その源を岐阜県高山市の烏帽子岳(標高1,625m)に発し、岐阜県内で尾上郷川、六厩川、大白川 等を合わせて北流し、富山県に入り南砺市小牧付近で利賀川を合わせたのち砺波平野に出て、射水市大門で和田川を合わせて日本海に注ぐ、幹川流路延長115km、流域面積1,189km2 の一級河川です。
庄川は我が国でも有数の急流河川で古くから洪水を繰り返し、その度に流路を変えてきました。大規模な治水事業は、承応2 年(1653 年)に前田利長の菩提寺である瑞龍寺を守るため、現在の砺波市柳瀬にて柳瀬普請とよばれる水防工事が行われのが始まりで、その後、扇頂部で流れを一本化する松川除けと呼ばれる築堤工事が正徳4 年(1714 年)までに行われています。明治期に入り内務省直轄工事として行われた小矢部川との分離工事等の治水事業を経て現在に至っています。
砺波平野写真
庄川扇状地に広がる砺波平野はカイニョと呼ばれる屋敷林が点在し、春には、あたり一面チューリップ畑となります。
松川除け
松川除 瑞龍寺や高岡町、そして砺波平野を水害から守るために、千保川をはじめ西へ流れていた庄川の分流を堰き止めて東へ移し、流れを一本にする工事が始まったのが1670年(寛文10年)、江戸時代のことです。この時作られた堤防は、しっかり固めるために松の木が数百本植えられたことから「松川除」と呼ばれるようになりました。
瑞龍寺写真
瑞龍寺(高岡市)
柳瀬普請 1653年(承応2年)、太田(現在の砺波市太田)の南から西の千保川へ流れていた水が、柳瀬(現在の砺波市柳瀬)の西で切れ込んで、石代(現在の高岡市石代)で増仁川へ入り、高岡の瑞龍寺にも迫る大洪水を起こしました。この寺は加賀藩2代藩主、前田利長の菩提寺として当時建設中だったことから、藩は柳瀬の西で大規模な水防工事を行いました。この工事を柳瀬普請といいます。


自然災害の克服

庄川流域は、梅雨、台風、冬期の降雪と年間を通じて降水量が豊富です。過去の庄川流域における洪水の多くは、台風に起因するものです。
庄川流域において発生した洪水は江戸時代だけでも数十回記録され、明治時代でも30 回を数えることができます。昭和に入ってからも、昭和9 年、34 年、36 年、39 年、50 年、51 年、58 年、60 年と頻繁に発生しています。また、平成16 年には観測史上最高の水位を記録し、一部地域には避難勧告が発令されました。
また、庄川では、豊富な水量を活かした多様な水利用が行われている一方、昭和48 年、昭和56年、平成6 年等、渇水も頻繁に発生しています。
昭和9年7月大洪水の状況
昭和51年9月洪水の状況
平成16年10月洪水の状況
台風23号による洪水で、上流の岐阜県 平瀬観測所(気象庁)で359mmの降雨を記録しました。
また、大門地点では、危険水位7.01m(当時)に対して、観測史上最大の水位7.68m 流量3,396m3/sを記録し、堤防や護岸に多大な被害が発生したほか、高岡市、新湊市(現 射水市)、大門町(現 射水市)などで1,400世帯、2,840人に避難勧告が出されました。
主な災害
年月 要因 被害概要
明治29年7月 不明 13万立方尺/秒(約3,600m3/s)【大門地点】数箇所で破壊。流出家屋248戸、浸水家屋2,605戸、浸水面積180ha
明治32年9月 不明 浅井村(現射水市)にて堤防決壊、田地30ha流出
新湊(現射水市)にて人家1,719戸浸水、橋2本落橋
明治43年9月 不明 射水郡、東砺波郡、西砺波郡にて1,163haの氾濫となった
昭和9年7月 不明 最大流量3,300m3/s【小牧推定】を記録。浅井村(現射水市)にて堤防決壊し射水郡の大半が浸水。死者20名、負傷者240名、流出家屋94棟、民家破損5,418棟、浸水家屋4,009棟、田畑冠水(田3,986ha、畑182ha)
昭和34年9月 台風15号 伊勢湾台風による洪水
流量:1,906m3/s【大門】
昭和36年9月 台風18号 第二室戸台風による洪水
流量:1,457m3/s【大門】
昭和50年8月 台風6号 流量:1,289m3/s【大門】
家屋13棟浸水、農地・宅地1ha浸水
昭和51年9月 台風17号 流量:2,646m3/s【大門】
加越能鉄道庄川橋梁落橋
家屋8棟流出、42棟浸水、農地・宅地11ha浸水
昭和58年9月 台風10号 流量:1,674m3/s【大門】
家屋15棟浸水、農地・宅地14ha浸水
昭和60年6月 梅雨前線 流量:1,210m3/s【大門】
家屋9棟床下浸水、農地・宅地16ha浸水
平成16年10月 台風23号 流量:3,396m3/s【大門】
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