利賀ダム建設事業の概要

要を担うダム

利賀ダムは、庄川の右支川である利賀川において、河口より約40km、庄川合流点より8kmの位置に建設を計画している多目的ダムです。ダムサイトの地形は谷幅が狭く、左右両岸ともに急傾斜のV字谷の様相を呈しており、ダムに適した地形になっています。ダムの型式は重力式コンクリートダムです。

■ダム諸元
集 水 面 積 95.9km2
湛 水 面 積 1.1km2
設計洪水流量 1,630m3/秒
放 流 設 備 常用洪水吐き一式
非常用洪水吐き一式
低水放流設備一式
洪水調節方式 自然調節方式
堤     高 112.0m
堤  頂  長 232.0m

利賀ダム構造図

ダムの貯水位について
●設計洪水位
ダム設計洪水流量の流水がダムから流下する場合における貯水池の最高水位。(設計最高水位)
●サーチャージ水位
洪水時にダムによって一時的に貯留することとした流水の最高水位。(洪水時最高水位)
●常時満水位
平常時(非洪水時)にダムによって貯留することとした流水の最高水位。(平常時最高貯水位)
●最低水位
貯水池からの取水口の最低敷高で通常これよりも下の貯留水が利用できない水位。
ダムの容量について
●総貯水容量
堆砂容量、死水容量、利水容量、洪水調節容量を全部合計したもの。
●有効貯水容量
ダムの総貯水容量から堆砂容量および死水容量を除いた容量。
●洪水調節容量
常時満水位からサーチャージ水位までの容量。
●利水容量
最低水位から常時満水位までの容量。
●堆砂容量
一定期間(一般には100 年間)にダム貯水池に堆積すると予想される流入土砂を貯える容量。
河道計画
●基本高水のピーク流量
基本高水は、洪水を防ぐための計画で基準とする洪水のハイドログラフ(流量が時間的に変化する様子を表したグラフ)です。この基本高水は、人工的な施設で洪水調節が行われていない状態、言いかえるなら流域に降った計画規模の降雨がそのまま河川に流れ出た場合の河川流量を表現しています。基本高水流量は、このグラフに示される最大流量から決定された流量の値です。
●洪水調節量
人工的に建設した洪水調節用ダム、調節池、遊水地などに一時的に洪水流量の一部分を貯めることによって、下流の河道に流れる流量を減少させる(調節する)ことができます。洪水調節量は、この減少した(調節した)分の流量のことです。
●計画高水位、計画高水流量
計画高水流量は、河道を設計する場合に基本となる流量で、基本高水を河道と各種洪水調節施設に合理的に配分した結果として求められる河道を流れる流量です。言いかえればこれは、基本高水流量から各種洪水調節施設での洪水調節量を差し引いた流量です。
計画高水位は、計画高水流量が河川改修後の河道断面(計画断面)を流下するときの水位です。


  ダム地点の計画高水流量770m3/sのうち、500m3/sの洪水調整を行い、ダム地点下流の水害を防除し、地域の安全の確保並びに発展に寄与します。
  庄川本川及び支川利賀川の既得用水の補給を行う等、流水の正常な機能の維持と増進をはかり、地域の発展に寄与します。
  富山県に対し、庄地先において、工業用水として新たに1日最大8,640m3/日(0.1m3/s)の取水を可能にし、地域の産業の向上並びに発展に寄与します。

庄川の治水計画
庄川の河川整備の基本事項である基本高水のピーク流量は基準地点雄神において6,500m3/s(年超過確率 1/150の規模の洪水)です。このうち、利賀ダムを含む流域内の洪水調節施設により700m3/sを調節して、河道への配分流量を5,800m3/sとする計画です。利賀ダムは、ダム地点において770m3/sのうち500m3/sの洪水調節を行います。

※毎年、1年間に基本高水のピーク流量を超える洪水が発生する確率。
事業の経緯
平成元年5月29日 利賀ダム実施計画調査着手
平成5年4月6日 利賀ダム建設事業着手
平成6年11月22日 利賀ダムの建設に関する基本計画告示(総事業費:約900億円、工期:平成元年度から平成20年度までの予定)
平成10年3月26日 利賀ダム工事用道路と一般国道471号利賀バイパスの合併施工に関する基本協定の締結
平成11年7月30日 利賀ダム工事用道路(一般国道471号利賀バイパス)起工
平成12年3月24日 工事用道路の用地取得に伴う損失補償に関する覚書締結
平成14年12月6日 一級河川庄川水系利賀ダムの建設事業に伴う損失補償に関する確認書の調印
平成15年6月6日 利賀ダム建設事業に伴う工事用道路等(口山地区)の損失補償に関する確認書の調印
平成19年7月2日 庄川水系河川整備基本方針告示(雄神地点:基本高水流量6,500m3/s、計画高水流量5,800m3/s)
平成20年7月14日 庄川水系河川整備計画策定(雄神地点:整備計画目標流量4,200m3/s、河道配分流量4,000m3/s)
平成21年3月11日 利賀ダムの建設に関する基本計画変更告示(総事業費:約1,150億円、工期:平成元年度から平成34年度までの予定)
平成21年12月25日 検証対象ダムに区分
平成22年9月28日 国土交通大臣から利賀ダム建設事業の検証に係る検討の指示
平成22年11月10日 第1回利賀ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場を設立
平成23年3月29日 第2回利賀ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場を開催


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