第4回関川流域委員会 議事要旨
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日時:平成14年11月26日(火) 13:00〜17:00
場所:ホテル センチュリーイカヤ |
第2回委員会において各委員からご紹介いただいた「関川に寄せる想い」に基づき視点別課題を整理し、当該課題に対する各委員からのご意見をとりまとめ、認識が分かれている事項、あるいは「わからない」という回答が多かった事項に関連する箇所として“関川河口部”“保倉川下流部(春日新田地区)”“保倉川放水路構想関係地区”“中央橋から稲田橋付近”“関川大橋付近”を視察箇所として選定した。
各視察箇所では事務局から関連する資料の説明を行った。
【視察箇所全体、流域全体】に関連する意見
- 実際に現場に立ってリアルなイメージを描くことができるようになった。
- 関川・保倉川の下流域の課題は、都市化の波など関川水系全体の視点から考える必要がある。
- 今までは洪水が頻繁にあったことにより、その対応に追われている状況にあり、関係して放水路の問題もあるが、これからは20年先、50年先を見たうえで、川や水が生活にどのような潤いを与えるか考えていく時期にきたのではないか。
- 同じ水系でも、上流部は『水辺の楽校』など夢のある楽しい話だが、下流部は災害を中心とした暗い話が多く、違いを感じた。下流部については保倉川放水路の問題も含めて、災害・治水の問題から解決しなくてはならない。
- 現地視察により、水を治めることの苦労を痛切に感じた。
- 水質の問題は、関川上流部も含めて汚染源を突き止めないと解決できないと思う。
- 水質は一般に今までBODだけで管理されてきたが、環境ホルモンやダイオキシンといった問題も含めて考える必要がある。
- 視察箇所のような水辺整備をいろいろな所で進めると良いと思う半面、随分変わったなという印象もあった。
- 川の水が汚いのかと思うと残念さがこみ上げてきた。
- 水辺が整備されたことを広く市民にアピールしていけば、川に対する関心も広まってくるのではないか。
- 関川の河川敷や堤防は、憩いの場、散策の場として、より一層の活用が期待される。
- 関川の水辺を地域が一体となって生活の中に取り入れているのは素晴らしい。
- これまで、各委員から出された意見でよくわからない点があったが、現地視察により共通の認識が得られたと思う。
- 現地視察により現状の認識(勉強)ができた。
- 「全体的」「歴史的」「長期的」「よかったと思う」「多様性」の5つの視点から考える必要がある。
- 「水質が悪い原因」「保倉川放水路に関する科学的根拠」「放水路構想関係地区の住民のご意見」の3つの情報が必要である。
- 将来構想などいろいろなデータ、情報が不足している。
【関川河口部】に関連する意見
- 関川の河口周辺の土砂移動は安定しているという印象を持った。
【保倉川下流部】に関連する意見
- 保倉川の治水対策は、行政が進める施策と地元住民の合意との接点をどのように求めていくのか、いつになったら解決できるのか、という感想を持った。
- 現地で地元委員のお話を聞いて、水害対策の必要性を改めて感じた。
【保倉川放水路構想関係地区】に関連する意見
- 保倉川放水路は、頸城村では工業団地側へ放水路の位置を持っていけば何か納得がいくのではないかと感じたが、上越市の八千浦地区は家が非常に混んでおり、住民にどのように理解してもらうことができるか大変なことだろうと感じた。
- 保倉川放水路の問題は、保倉川が流れていた位置の変遷から考えると、歴史的な問題があると思う。
- 保倉川放水路は、治水効果だけではなく、地元として「よかったな」と感じるような付加価値、メリットについても検討する必要がある。
- 地域住民のご意見を聞き、また、いろいろな計画を聞くなどもっとよく勉強しなければならない。
- 将来を見据えた長いスパンで考慮し、この委員会で意見集約できればと改めて感じた。
- 放水路建設によって飛砂が町内を襲うなど環境の変化によって起こる問題も考えられるのではないか。
- 放水路の問題については、今回視察したルートを多くの市民に知ってもらい、考えてもらうことが重要ではないか。
- 上越市の八千浦地区においては、放水路、火力発電所という二つの問題を抱えている。
- 放水路の問題について、この委員会で方向付けをして欲しい。
- 地区の住民の方と会話し、かなり神経質になっているように感じた。放水路を造ることによって被害を受けるという感覚ではないか。
- 反対看板が多く見られ、立場によって見解が違うことが感じられた。
- 地元の方たちのご意見、本当の気持ちを今後聞いてみたい。
- 放水路の計画は海岸に密接に関係すると感じた。波浪の条件、海浜流、漂砂などの情報が必要である。
【関川・中央橋〜稲田橋付近】に関連する意見
- 稲田付近の河川敷が非常によく整備されており、地元住民の利用に良い環境になっていると感心した。
- 『水辺の楽校』はすばらしいプロジェクトであるが、いくら当該地を整備しても、水質を改善しなければ、親が好んで子供を川に連れていく意識にはならない。水質を浄化するとともに、学校が積極的に水辺の大切さや水の重要さを子供たちに教えていくことが重要である。
- 背景の妙高山を含め自然豊かな景観が大事であることを改めて感じた。
- 2年振りに現地を見ると、川がすっかり変わっており、特に中央橋付近の変化に驚いた。
- 『水辺の楽校』は、ハード面はお金をかけることによって造れるが、川辺に人を集めるための努力が極めて重要であると痛感した。
- 『水辺の楽校』については、一人の父親として、子供たちを水に近づけるということと同時に、自然の手強さなどを教えるといった側面も欲しい。
- 『水辺の楽校』などについて、もっと一般にPRする必要がある。
【関川大橋付近】に関連する意見
- 桜づつみの桜が生長しきれていないのを見て、昔あった桜づつみの歴史性や桜づつみを造ることの困難さを思い、自然を大事にしなければいけいないと改めて感じた。
- 参考資料として「鶴見川とその流域の再生」(鶴見川流域水委員会準備会、平成13年5月)を各委員に後日配付する。
- 流域委員会として取り組むべき課題及びその取り組み方について、来年1月末までに各委員より事務局へメモを提出する。
- 次回委員会は2月を予定する。
以 上
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