【事務所からのコメント】

 5月期の河川愛護モニターの報告ありがとうございます。
 5月の前半は晴れの日が多く、後半からは前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多かったため、活動の際は天気にも苦慮されたことと思います。

  河川管理施設、許可工作物に関する報告、ありがとうございます。
 堤防天端の舗装補修について、今冬の大雪対応、河川工事等で損傷した箇所の補修は5月末に完了しました。これで昨年度損傷した箇所の補修は一通り完了いたしました。
 河口付近の護岸にある「白い塗料の印」は、5月に実施した点検で確認された損傷箇所をマーキングしたものです。河口部以外にも同様なマーキングありますが同じ目的で記したものです。今後、損傷具合を確認、施設への影響等を評価し必要に応じ補修を行ってく予定です。
 東本町排水樋管の水路掘削。これは、6月から始まる出水期を前に施設管理者(この樋管は上越市さんになります)が点検し、通水不良の要因となる堆積土砂が確認されたため、土砂の撤去を行っています。他の工作物においても点検、不具合箇所の補修を実施しております。

 関川でいろいろな動植物を発見、報告頂き、ありがとうございます。
 河川巡視等でも気づかない植物の群生や鳥の行動等の報告、「決定的瞬間」とも言えるような写真があり、びっくりしました。今後も、いろいろな動植物の報告を楽しみにしています。
(こちらも現場に出た際など、発見できるようがんばります!)

 ここからは、ご質問頂きました、工事、作業についてお答えいたします。
 まず、稲田橋近くで小型ボートにより実施していた作業です。
 これは、通常時(低水時)の河川の流速(水の流れる速さ)を観測するため、舟にて流速計を使用し計測しているものです。ちなみに、洪水時(高水時)は、稲田橋より「浮子(ふし)」と呼ばれる棒を投げ込み、その浮子が稲田橋の下流に設置してある見通し杭〜見通し杭までの間(100m)を流れる時間を計測し、その時間から流れる早さを求めます。
 つぎに関川大橋上流右岸側の桜づつみ付近に置かれた「工事用コーン」です。
 これは、この地点に設置されていた、土地の境界を示す「境界杭」を復元するために設置していたものです。今冬の雪捨て場利用の際に損傷してしまったため、補修を行っていました。現在は、杭の復旧は完了しています。

 最後に関川大橋右岸側高水敷の「コスモス畑」についてです。
 例年、多くの方が観に来られる「コスモス畑」は、「リーバーサイド夢物語」により管理頂いております。
 昨年の活動は、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から中止しましたが、今年は感染拡大防止対策を講じながら活動するとご連絡頂きました。
 5月中旬より、草刈り、耕耘を行い、5月28日、春日新田小学校の児童によりゴミ拾いも実施しました。今後は、引き続き、草刈り、耕耘を行い、9月初旬に春日新田小学校の児童による種まきを行う予定です。
 コスモスの花の見頃を迎える10月には、種まきを行った小学校の児童による「コスモスコンサート」を行う予定です。

 令和2年度の河川愛護モニター活動も残りわずかとなりました。
 最後まで安全第一でモニターの活動をよろしくお願いします。
令和3年6月
高田出張所