【事務所からのコメント】
 
 今年の11月は、秋らしい天気から冬を思わせる寒さへ遷り、いよいよ冬へと思いきや夏日の気温を観測する日があるなど、寒暖差の大きい月となりました。そのような中での河川愛護モニター活動、ありがとうございます。

 今回も確認頂きました「河道掘削工事(浚渫工事)」。
 その中でも「ICT施工」に興味を持って頂き、ありがとうございます。
 「ICT施工」は、建設現場における生産性を向上させ、魅力ある建設現場を目指すため、国土交通省が取り組む「i-Construction」 の一環としての取り組んでいるものです。
 現在、関川で行われている「ICT施工」は、測量から設計・施工計画、施工・施工管理、検査までを、一貫した3次元データを活用して行う「ICT土工」と呼ばれるものです。工事の詳細については、ここでは書き切れないので、出張所へご確認頂きたいと思います。
 
中央魚道を遡上するサケ(左)、堰下流で回遊するサケ(右)
<R2.12.2撮影>
 11月はサケの遡上期でした。
 モニター報告では、残念ながら確認できなかったとのこと(河川巡視でも確認することはできませんでした。。)でしたが、上越工業用水堰において当事務所が実施した遡上調査 では、12月2日時点で延べ23匹のサケの姿が 取水堰の魚道及び堰下流部で確認できました。
 今年も、関川にサケの姿が見られたことは、 うれしいことと思います。

 関川河川内でみられる鳥類について、報告ありがとうございます。
 11月に入り多くの渡り鳥が飛来し、水面で羽根を休める姿が見られるようになってきました(11月は、河口〜謙信公大橋の間で多く見られました)。
 今後もモニター活動の際に新たな種など確認できましたら、ご報告をお待ちしています。

  最後にご意見頂きました「河川敷への一般車両の乗り入れ」、「河口部の導流堤への侵入」についてです。  関川の堤防への一般車両の乗り入れは、利用者の安全確保の観点から、乗り入れ口などに進入防止柵を設置し、通行をご遠慮頂いております。(先月の報告でも記載しました。)
 進入防止柵にもその旨記載していますので、利用される方はご確認頂きたいと思います。
導流堤上面に記載した「立入禁止の表示」
 河口部の導流堤については、防護柵や手すり、ロープなどの救助設備が設置されておらず安全が確保できないこと から立入を禁止しています。
 河川巡視等の際に侵入が確認された場合は、声かけをし、 退去してもらうようお願いしています。(声かけした際は すんなりと退去頂くのですが。。。)
 関川を利用される方には、マナーを守って楽しく利用し て頂きたいと思っています。


 これから本格的な雪シーズンに入ります。川に雪が積もると、その下には何があるかわからなくなり、足下が非常に危険です。くれぐれもご無理をなさらずに、安全第一でモニター活動を行って頂けます様、お願い致します。
令和2年12月
高田出張所