【事務所からのコメント】
 
 台風19号の襲来を受けた昨年とは違い、比較的穏やかな月となった10月の河川愛護モニター活動、ありがとうございます。

 今回の活動で発見された2つの施設。
 まず、儀明川管理橋の上流で見つけた関川を横断するケーブル、これは、上越市有線放送電話協会が有線放送電話施設として、河川法の占用許可を受け設置したものです。
 施設の管理は、許可を受けた者が行いますが、河川管理者としても許可内容と齟齬がないか、河川巡視等で確認をしています。
 続いて「関川水防ヘリポート」、その名のとおり水防時のヘリコプターの発着場として整備したものです。近年、水防と
R2.6.4 新潟県警によるヘリポートの利用状況
(対岸より撮影)
しての利用はありませんが、水防以外でもヘリコプターの発着場として利用できるため、河川の調査を目的として整備局が保有するヘリコプターや、 救難救助を目的として、警察、消防などが保有するヘリコプターが、年に数回、離着陸し ています。

 確認頂きました「河道掘削工事(浚渫工事)」。
 先月の報告でもお答えしましたとおり、洪水時、川の流れを阻害する恐れがある「堆積土砂」を掘削し、水が流れる川の断面を確保することを目的に実施しています。
 現在、工事は最盛期を迎え、関川の河口から中央橋間で重機(バックホウやダンプトラック)がフル回転で稼働しています。
 ご意見頂きましたとおり、工事に伴う関川の豊かな自然が減ってしまうことは、河川管理者としても気になるところであり、工事にあたっては、有識者、関係機関のご意見等を伺いながら、影響が少しでも抑えられるよう、施工時期、施工方法を考え実施していきます。

 関川河川敷内でみられる鳥類、河川巡視でもたくさん確認されています。
 これから冬を迎え、渡り鳥などこれまでとまた違った動物たちが見られると思います。モニター活動の際に写真に収めることが出来ましたら、ご報告をお待ちしています。

 最後に堤防上の「バイクの通行」、「犬のフン」について、ご意見ありがとうございます。
 関川の堤防は、大変多くの方が利用しており、利用者の安全確保の観点から、乗り入れ口などに進入防止柵を設置し、一般車両等の通行をご遠慮頂いております。進入防止柵にもその旨記載していますので、利用される方はご確認頂きたいと思います。  また、堤防上を犬の散歩等で利用される方には、フンの持ち帰りをお願いしたいと思います(要所に啓蒙看板を立て、お願いしています)。

侵入防止策(関川右岸0.6k、荒川橋付近) 犬のフン持ち帰り啓蒙看板(関川右岸2.8k付近)

 妙高山にも初冠雪を記録し、いよいよ冬を迎える季節となります。体調管理にはご留意頂き、安全第一でこれからのモニター活動をお願いします。
令和2年11月
高田出張所