【事務所からのコメント】
 
 今年の7月は雨の日が続く梅雨らしい1ヶ月となりました。そのような中での河川愛護モニター活動・報告、ありがとうございます。

 関川の直轄区間における堤防除草についてのご感想、ありがとうございます。以前のモニター報告の際にもお答えしましたが、堤防除草は、目視等により堤防の変状や異常が確認できるようにすること、良好な河川空間の確保、沿川住環境の保全を目的に実施しています。
 関川では、草丈が伸びて点検等ができないことが無いよう、大型除草機械がフル稼働で草と格闘しています。
 また、高田大橋上流で見かけた「コンポスト」。ご推察のとおり、堤防除草で刈った草をまとめたものです。これは、高田農業高校が学校で飼育している家畜の飼料とするため、収集、梱包したものです。梱包作業は農業高校で実施しています。

高田農業高校による収集、梱包作業の状況
(左:刈草の収集 中:刈草の丸め 右:刈草の梱包)

 関川で見つけたいろいろな動植物についての報告、ありがとうございます。
 報告頂いた中には、河川巡視等でもなかなか見つけられない個体があり、びっくりしました。今後も、いろいろな動植物の報告を楽しみにしています。

 国土交通省でも、関川の直轄管理区間において「河川水辺の国勢調査」を実施しています。
 調査は、「魚類」「底生動物」「植物」「鳥類」「両生類・爬虫類・哺乳類」「陸上昆虫類等」の 6項目の生物調査と、植生図と瀬・淵や水際部の状況等、河川構造物を調査する「河川環境基図作成」、河川空間の利用者数などを調査する「河川空間利用実態調査」の計8項目の調査を行っています。調査頻度は、同一年度に調査項目を一斉に実施するのではなく、5ヵ年で各調査が一巡するようなローテーションで実施しています。

 調査結果の概要等については、以下のURLから確認できます。   http://www.nilim.go.jp/lab/fbg/ksnkankyo/index.html

 「河川管理区域境界標」や「河川標識」の確認、ありがとうございます。  関川、保倉川には多くの支川があり、各支川毎に「境界標」を設置してありますのでどこが境界か確認頂ければと思います。  河川標識の見えにくくなっていること、申し訳ございません。予算の確保ができ次第、修復していきたいと思います。

 毎年7月下旬に開催される「上越まつり」。今年は新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から残念ながら中止となりました。例年ですと関川において、祭りの「みこしの川下り」、みこしを送り出す稲田橋周辺や迎える荒川橋周辺で様々なイベントが開催されます。来年は、通常の生活に戻り、祭りが開催されることを願うばかりです。

 今年の梅雨のおいては、関川流域でも多くの雨が降りました。が、幸いにして河川の氾濫や土砂災害などの発生がなく、ほっとしております。  しかし、全国各地では水害により多くの被害が発生しています。  梅雨は明けましたが、今後は、台風期に入ります。昨年10月の台風19号では、関川においても氾濫危険水位に達する洪水が発生しています(幸い、関川直轄区間では大きな被害はありませんでした)。  台風に備え、再度、河川管理施設や水防資機材の点検等を行い、洪水等が発生した場合の被害を少しで軽減出来るよう準備したいと思います。

 梅雨も明け、暑い日が続きます。熱中症にはくれぐれも気をつけて頂く共に、安全第一でモニター活動をお願いします。

令和2年8月
高田出張所