関川モニターさん(男性 60代) 上越市在住


令和元年10月報告

【活動報告】
 
 10月序盤はまだ暑い日がありましたが、その後例年の気候に戻りました。
 台風による影響を多く受け、比較的雨の多い月となりました。

今月最初のモニター活動は、10月6日(日)pm1時過ぎから関川大橋の右岸側下流100m位から上流へ謙信公大橋までの間を1時間ほど活動しました。
この日は朝から雨で、ようやく雨が上がり始めたところでした。 今回の目的は、毎年定例のコスモスの花が見られる時期が来たので、見に来た次第です。
写真のとおりまだポツポツと咲き始めた段階でした。満開にはもうしばらく掛かるようです。

今回の活動中に、ゴミが関川大橋の下をくぐるボックスカルバート付近にビニール 袋ごと捨てられていました。写真上の真ん中のとおりです。



今月2回目のモニター活動は、10月13日(日)pm3時前から約1時間ですが、関川の稲田橋〜(左岸)〜中央橋経由〜右岸看護大学背後〜稲田橋間を活動しました。 前日から今朝未明の間に、台風19号がここ新潟県に最も影響を与えたのですが、活動時間帯は既に洪水の危険も無いとの発表がありましたので、台風の被害状況があるかどうかの確認も含め行動してみました。
写真左と中央の写真は、その時の左岸側の河川敷の状況であり、特に左の写真をよく見ますと階段工の下4段位まで泥が確認でき、ここまで水位があったのだと分かります。まだ越水までには少し余裕がありますが、近隣に住む方にとっては大変気がかりであったろうなと思います。
写真右は、右岸側の「古川排水樋管」の堤内地側で、排水ポンプと排水パイプが置いてあり、恐らくここでポンプを用いて排水作業を行ったと思われます。同様の機材は、看護大学の背後堤防付近にもありました。


写真左と中央は、河川敷内を流下した泥水が残したゴミの痕跡で、左の写真は堤防法面最大水位の痕跡である線状にゴミが見えるものです。
中央の写真は、河川敷の上に残していったゴミの塊です。
とにかく今回の台風によって関川の越水や決壊に至らず最小限の被害で済んだようでこの地域にとっては良かったですが、他県等で大きな水害等の被害が発生した模様で、国土交通省職員の方にお疲れ様ですと言いたいです。
写真右は、活動中に遭遇した堤防の上を走るバイクです。
ここで質問です。バイクはここを走行してはいけないはずですよね?



上の写真3枚は、10月21日早朝7時過ぎに、関川大橋付近右岸側に植えられているコスモスの花を写したもので、台風19号による影響を確認したく早朝に撮影したものです。
状況は、一部右の写真のとおり泥を被っている箇所もありましたが、概ね被害もそうなくきれいに咲いて事が確認できました。
今年も無事に、市民団体「リバーサイド夢物語」によるコンサートが開催できると思われますので、良かったと思います。(実際10/29(火)に実施されました。)



今月最後は、10月26日(土)pm3:30から1時間ほど上越大橋左岸側より稲田橋を渡り右岸側から再度上越大橋に戻り、そこから左岸側下流方面儀明川管理橋を活動しました。
前日(25日(金))も雨が降り高水敷まで冠水していましたので、台風19号絡みの冠水に引き続き、再度被害が発生していないかということに重点をおいて活動してみました。
この中で、特に左上の写真のとおり「東本町排水樋管」の関川合流部が土砂で閉塞しているのがわかりました。
上中の写真は、稲田橋左岸側にある「稲田橋花いっぱい実行委員会」により植え込みされた花壇ですが、泥による被害はそれほどではありませんでした。
右の写真は、「上越工業用水取水堰」ですが、見た目に被害は見受けられませんでした。
下の写真3枚は、上越大橋より左岸下流側の写真を撮ったものです。
下左は、河川敷を流れた泥水によりカヤ等の植物がなぎ倒された風景です。
下中は、河川敷内への進入斜路に残されたゴミで、主にペットボトルが散乱しています。
下右は、河川敷に繁茂していた「クズ」の写真ですが、あれ程高く伸びて蔓延っていたクズが、今回の冠水で高さが半分ほどになっている様子です。
来月初旬には、年始の「どんど焼き(賽の神)」に用いる「カヤ」を河川敷きで採取する地域があるようです。同じく冠水の被害を受けている場合、どうなることでしょうか。

今月は、@関川大橋〜謙信公大橋間の左岸側
    A稲田橋(左岸側)〜中央大橋(横断)〜看護大学裏手(右岸側)〜
     中央橋(右岸側)〜稲田橋(横断)
    B上越大橋(右岸側)〜稲田橋(横断)〜上越大橋(横断)〜儀明川管理橋まで
以上3箇所+質問1です


【関川関係年間行事予定(2019年7月〜2020年6月)週末〜土日のみ】
07月 08月09月 10月 11月 12月 01月 02月 03月 04月 05月 06月 上越まつり「みこしの川下り」(例年7/26前後)

関川・姫川直轄改修50周年記念事業「関川・姫川バスツアー」(9/28・29)

河川敷コスモス満開見頃時期
関川・姫川直轄改修50周年シンポジウム 関川及び周辺河川内でサケの産卵の為の回遊が見れる。
地域によっては関川河川敷内での「どんど焼き」が見られる。
大雪時関川河川敷内雪捨て場利用が見られる。
河川敷内雪解けとともに春の芽吹きの時期
三交地区(右岸)桜づつみなどの関川堤防の桜が見頃時期 関川及び周辺河 川内で大型の鯉の産卵の為の回遊が見れる。関川の伐採木無償配布時期
関川クリーン作戦(例年6月末の日曜)


【事務所からのコメント】
 
 10月は、報告にもありますとおり、天気がめまぐるしく変わる1ヶ月でした。
 そんな中、計4回にも及ぶ河川愛護モニター活動、ありがとうございます。

 活動報告の「年間行事予定」にもありますとおり、10月は関川大橋付近の河川敷で「コスモス」が見頃の時期となります。
 今年は9月初旬に種まきを行ったためか、開花の時期が例年より遅くなったと思われますが、開花が遅くなったことにより、花が咲いている期間は例年より長くなっていると感じています。
 コスモスの花の見頃を迎える10月29日、春日新田小学校の4・5年生児童による「コスモスコンサート」が開催されました。当日はあいにくの小雨模様となりましたが、近隣住民や児童の保護者、真行寺幼稚園の園児などの多くの方が会場にお集まりになり、児童の合唱や演奏に耳を傾けていました。

コスモスコンサートの様子 

 10月11日〜13日にかけての台風19号の襲来では、県内では初となる「大雨特別警報」が上越地域に発令され、関川の高田水位観測所において昭和56年、57年、平成7年に継ぐ、既往4位の最高水位を記録、保倉川の佐内水位観測所において昭和57年、平成7年に継ぐ既往3位の最高水位を記録しました。
 この出水により河道内には、ご報告のとおり土砂や漂着物などが多く堆積してしましました。今後、この堆積した土砂や漂着物については、河川管理に支障がある範囲を優先的に順次処理していく予定です。
 古川排水樋管で確認されました「排水パイプ」は、台風などの出水に備え、排水作業が円滑に行うために、上越市が事前に設置したものです(看護大学付近のものも同様です)。
 今回の出水より、当管理区間においては幸いにして越水や決壊など大きな被害はありませんでしたが、隣県では甚大な被害が発生しており、当事務所も、千曲川へ資材支援(10月18日〜30日の間、約1,800個の異形ブロックの運搬)を行いました。これに尽力された上越地域の建設業者には感謝しております。

異形ブロック積載状況 

 最後に、「ゴミ」と「堤防上のバイクの通行」についてです。
 河川に捨てられるゴミ、なかなか減りません。当事務所としても不法投棄禁止の看板等を設置し注意喚起を行っているところです。今後もいろいろな場面でお話をしていきたいと思います。(中には、自主的にゴミ拾いを行って頂いている方がおられます、大変感謝しています!)
 堤防上のバイクの通行ついては、ご遠慮頂いております。
 関川の堤防は、大変多くの歩行者や通学生が利用しており、利用者の安全確保の観点から、乗り入れ口などに進入防止柵を設置し、一般車両等の通行をご遠慮頂いております。
 進入防止柵にもその旨記載していますのでご確認頂きたいと思います。

 妙高山にも初冠雪を記録し、いよいよ冬を迎える季節となります。体調管理には十分ご留意頂き、安全第一でこれからのモニター活動をお願いします。
令和元年11月
高田出張所