関川モニターさん(男性 60代) 上越市在住


令和元年9月報告

【活動報告】
 
 9月序盤は先月に発生した前線により雨の日が多かったですが、中盤以降は秋晴れのさわやかな日が多くなり、過ごしやすい時候となりました。

今月最初のモニター活動は、9月1日(日)pm3時半過ぎから関川河口付近及び荒川橋付近です。久しぶりの二日続きの晴れ間のせいか、釣りをしている人も見かけました。
写真を撮っている最中に、河口より水上オートバイが1台遡上し荒川橋下を通り抜け、更に直江津橋近辺まで走っていくのが見えました。その後、もう一台も同様に走って行きました。
ここで質問です。水上オートバイは、海以外に河川でも自由に走行できるので しょうか。 今回の活動では、先月同様特にゴミは見あたりませんでした。



今月2回目のモニター活動は、9月14日(土)am11時半過ぎの約1時間で、関川の高田大橋前後の左岸側を活動しました。
この日も天気は良く気温30度に近く、汗がしたたり落ちるほどの暑さです。 写真の中にもありますが、今シーズン初めて赤とんぼがたくさん飛んでいるのを見る事ができました。 下流地域では、未だこのような群れを見ていませんので、これから赤とんぼは下流側に移動するのであろうと思われます。
写真左下にありますように、堤防法尻に沿って石詰された籠が敷設されているのを見つけました。おそらく、河川堤防が洪水時に容易に決壊しないよう堤防強化を目的に設置されたものと思われます。
ところで、この区間では、珍しく屋根のある小さな建物がありました。何やら建物の中から河川を見る事ができるようですが、この建物は何でしょうか。?
今回のモニター活動では、ゴミはほとんど見あたりませんでした。


今月最後は、通常のモニター活動としてではなく、高田河川国道事務所様主催の 行事「関川・姫川直轄改修50周年記念事業 姫川バスツアー」に参加してきましたので、ここにその際に撮りました写真等を報告致します。
9月28日(土)am8:00〜am12:00、手配されたバスにて関川上流部支流の池尻川取水口がある野尻湖湖畔の施設より以下の順で見学しました。
@ 東北電力野尻湖揚水所(東北電力・関川水系土地改良区)「発電及び灌漑」
A 上江用水記念公園(関川水系土地改良区)「灌漑用水」
B 月岡防災ステーション(新潟県上越地域振興局地域振興部)「水害と防災」
C マリーナ上越(高田河川国道事務所)ボート類の河川不法占拠の一掃
今回は、国土交通省管轄地域より上流の他管轄施設を見学できたことで、郷土の関川と地域住民との関わり合いをより深く学び、そして新たな知見を得ることが出来ました。 個人的には、普段立入禁止で立ち入れない場所ですので、非常に貴重な体験ができたと思っております。特に、マリーナ上越では海への航行ルート上に橋があるため、マストがある背の高いヨット類は無理があるという事もわかりました。今回得られた知見を今後のモニター活動に生かしていきたいと思います。
今月は、@関川河口〜荒川橋の左右岸堤防    
    A関川上流部の管理区域境界〜高田大橋〜今池橋(すべて左岸側)
    B「関川・姫川直轄改修50周年記念事業 姫川バスツアー」に参加
以上2箇所+関川関連施設見学参加の活動をすることが出来ました。

【関川関係年間行事予定(2019年7月〜2020年6月)週末〜土日のみ】
07月 08月09月 10月 11月 12月 01月 02月 03月 04月 05月 06月 上越まつり「みこしの川下り」(例年7/26前後)

関川・姫川直轄改修50周年記念事業「関川・姫川バスツアー」(9/28・29)

河川敷コスモス満開見頃時期
関川・姫川直轄改修50周年シンポジウム 関川及び周辺河川内でサケの産卵の為の回遊が見れる。
地域によっては関川河川敷内での「どんど焼き」が見られる。
大雪時関川河川敷内雪捨て場利用が見られる。
河川敷内雪解けとともに春の芽吹きの時期
三交地区(右岸)桜づつみなどの関川堤防の桜が見頃時期 関川及び周辺河 川内で大型の鯉の産卵の為の回遊が見れる。関川の伐採木無償配布時期
関川クリーン作戦(例年6月末の日曜)


【事務所からのコメント】
 
 9月は、秋晴れが多く過ごしやすい日々が続きました。
 河川愛護モニター活動・報告、ありがとうございます。  

 関川河口部付近で見かけられた「水上オートバイ」に関して、ご質問頂いた「海以外に河川でも自由に走行できる?」について、答えは「船舶免許を持っている人は走行できる」になります。
 河川の水面は、自由に使用できますので、水上オートバイも自由に走行できます。
 ただし、利用にあたっては、他の利用者や河川周辺への配慮をお願いしたいと思っています。
 なお、関川河口部では、港湾区域の指定を受けている区間もあります。その範囲においては、河川法の他に港湾に関する法律を適用されることとなりますので、利用にあたってはご確認をお願いします。

河川巡視で確認した「水上オートバイ」  上越工業用水堰の下流で楽しむ「カヌー下り」

 2回目の活動でお気づき頂きました、堤防法尻(堤防法尻とは、地域の資産等を守る堤防と現地盤との交差点をいいます。)に沿って敷設された「石詰めされた籠」は、お察しのとおり、堤防の「質的整備」を目的に施したものです。関川の堤防断面はほぼ完成していますが、近年の異常気象等を踏まえ、想定を超える豪雨の長期化などが考えられることから堤防の安全性の確保を図るため整備(例えば、天端舗装や堤脚排水路の整備等)されております。堤防は土のかたまりで、長雨や洪水により堤防が飽和状態になり、弱体化の懸念されることから対策として速やかに水(浸透水といいます。)を堤内地(堤防で守られている区域、以下、「堤内地」という。)側に出す施設で堤防の基礎地盤からの水(伏流水といいます。)を回収する施設です。
 
 もう一つ発見頂いた「屋根のある小さな建物」。 これは、「下箱井排水樋管」を操作するための操作室となっています。
 「排水樋管」は堤内地側の水を関川へ排水するための施設ですが、堤内地側と河川が水路で繋がっているため、洪水等で関川の水位が高くなったとき、関川の河川水がこの水路を通じて堤内地側に逆流してしまいます。その逆流を防止するため、樋管には「ゲート」と呼ばれる扉が設置されており、洪水等で関川の水位が高くなったとき、このゲートを閉め、逆流を防ぎます。ただし、長期間ゲートを閉めていると、逆に宅地等が浸水する恐れがあるので、こまめに操作をすることが必要です。
この建物は、洪水時に水位の監視、ゲート操作等を行うための操作員さんが詰めるために設置されたものです。
 
 秋も深まり初め、寒暖差も大きくなってきましたので体調管理にはご留意頂く共に、安全第一でモニター活動をお願いします。


令和元年10月
高田出張所