キジ

関川モニターさん(男性 60代) 上越市在住


令和元年8月報告

【活動報告】
 
8月は前月からの暑さがそのままに中旬まで続きましたが、雨が多くなった下旬は、暑さも収まり例年並みの時候となりました。

今月最初のモニター活動は、お盆休みに入った8月12日(月)の暑さを避けるため早朝のam7時過ぎから関川河口付近左岸側及び右岸側と、春日山橋近辺左岸側から正善寺川管理橋までの区間を活動しました。
上記左及び中程の写真は、関川河口付近の左岸側と右岸側の模様です。
特に左岸側においては河川の河床掘削工事が以前より行われており、写真のとおりゴミも無くすっきりした状態にあるのがわかります。
右側の写真は右岸側の保倉川との合流部近くに見つけました「保倉川激特事業竣工記念碑」です。
ここで質問です。この石碑は1995年の7.11水害に関係する石碑でしょうか。


上の写真左は、正善寺川管理橋の上より合流部付近の川の中を覗き込んだ時の写真です。大型の魚が確認できた限りで5匹も見えました。
春頃にもここで同様の大きさの魚影を確認できています。
ところで、反対の正善寺川の上流方面を見た状態が真ん中の写真ですが、現在川の中の溜まった土砂の掘削工事をしているようで、右の写真のとおりです。
ここで質問です。事業主は新潟県ですが、国土交通省との連携が図られて の掘削工事なのでしょうか。連携が図られているならば、どのような事業計画内容なのでしょうか。
ちなみに、上流側で土橋地内の大瀬川においてもこれから同様の掘削工事が計画されている模様です。
今回のモニター活動では、ゴミはほとんど見あたりませんでした。
今月2回目の活動は小雨の中でしたが、8月24日(土)pm4:00過ぎから儀明川管理橋から上越大橋へ最後に稲田橋までの関川左岸側を活動しました。
左上の写真は儀明川管理橋より左岸側上流方面を望んだものです。
また、真ん中の写真今池橋近辺より左岸側河川敷を写したものです。
そして右側の写真は上越大橋を超え稲田橋との中間地点にて見つけた雉の親子らしき写真です。写真の上に居るのが親で背後に子が3匹見えます。実はまだ背後に子が2匹ほどいましたので計5匹の子を見る事が出来ました。
今回は小雨が降っており、堤防上を散歩する人影もそれほどでなかった事から、このようなの散歩を見る事が出来たようです。

ところで、今回の活動で気づいたのですが、上越大橋の上流100m地点を境に河川敷内の雑草の植生状況が大きく変化しています。
調べて見ると上越大橋下流側の雑草は、「クズ」が一面に覆い茂っています。
対照的に上越大橋上流側の雑草は、「ヨシ」「ススキ」が大半を占めています。
ネット上で調べますと「クズ」と呼ばれる種はとても繁殖力が大きく、当たり一面を覆いつくすほどで、根絶が困難であると書かれています。
このような河川敷内の雑草駆除は面積が大きいことからも大変ですが、是非 これからの対策検討をよろしくお願いしたいと思います。

なお、今回のモニター活動でも特段ゴミは見あたりませんでした。

今月は、@関川河口〜荒川橋の左右岸堤防
    A関川左岸側春日山橋〜正善寺川管理橋
    B関川左岸側儀明川管理橋〜稲田橋
以上3箇所の活動をすることが出来ましたが、とても暑い時期でしたので、熱中症に気をつけねばならず、時間的に短めな活動となりました。

【関川関係年間行事予定(2019年7月〜2020年6月)週末〜土日のみ】
07月 08月09月 10月 11月 12月 01月 02月 03月 04月 05月 06月 上越まつり「みこしの川下り」(例年7/26前後)

関川・姫川直轄改修50周年記念事業「関川・姫川バスツアー」(9/28・29)
河川敷コスモス満開見頃時期
関川・姫川直轄改修50周年シンポジウム 関川及び周辺河川内でサケの産卵の為の回遊が見れる。
地域によっては関川河川敷内での「どんど焼き」が見られる。
大雪時関川河川敷内雪捨て場利用が見られる。
河川敷内雪解けとともに春の芽吹きの時期
三交地区(右岸)桜づつみなどの関川堤防の桜が見頃時期 関川及び周辺河 川内で大型の鯉の産卵の為の回遊が見れる。関川の伐採木無償配布時期
関川クリーン作戦(例年6月末の日曜)


【事務所からのコメント】
 
 8月の前半は暑い日(35℃以上の日も)が続き、20日以降は雨が降り若干過ごしやすくなってきた中での河川愛護モニター活動・報告、ありがとうございます。

 関川河口部付近の活動で見つけられた「保倉川激特事業竣工記念碑」について。
 昭和60年7月、梅雨前線の停滞により降り続いた
保倉川の出水状況
雨の影響で、保倉川では水位が上昇し、多くの床下、床上浸水被害が発生しました。
 保倉川下流部では、左右岸で堤防から水が 溢れ(溢水)、甚大な浸水被害を受けたことから、緊急的な治水対策の必要性より「河川 激甚災害特別緊急事業」が採択され、引堤( 新たに堤防を築造すること)を初めとする河川の改修が実施されました。
 石碑は、その「河川激甚災害特別緊急事業」が竣工した記念に建てられたものです。

 正善寺川の上流方面で確認された土砂の掘削工事について。
 昨年の「平成30年西日本豪雨」を受けて、河川を管理している国及び県により、河川敷内に堆積している土砂や繁茂している樹木について、緊急点検を行いました。
その結果、洪水流に影響の恐れのある堆積土砂については掘削、樹木については伐採を実施しています。
 今回確認された正善寺川、大瀬川は新潟県にて点検を行い、洪水流に影響の恐れのある堆積土砂の掘削、樹木伐採を行っています。
 ちなみに関川においても、土砂掘削、樹木伐採を行っていますので、次回の活動時に確認 してみてください。
関川上流部 島田地先での掘削状況
(R元.7月撮影)
 関川中流部 土橋地先での伐採状況
(R元.8月撮影)

 2回目の活動でお気づき頂きました「河川敷内の雑草」、対策については苦慮しているところです。
 住宅地が近い箇所においては、野火の発生抑制、延焼拡大抑制を目的として、概ね200m毎に「防火帯」として、年2回除草しています。
 また、それら以外のところでも、冬行事「賽の神」に使用される「茅」の刈り取りを周辺の町内会等で行っています。
 しかし、それ以外のところは除草を行っておらず、草が伸び放題という実態があります。

 最近は朝晩が涼しくなり過ごしやすくなってきましたが、寒暖差も大きくなってきましたので体調管理にはご留意頂く共に、安全第一でモニター活動をお願いします。


令和元年9月
高田出張所