姫川モニターさん(女性 20代) 糸魚川市在住


令和元年度8月報告

【活動報告】

活動日:8月16日(金)8月18日(日)8月22日(木)8月24日(土)

8月活動まとめ
8月を通して、前半は暑い日が続いており姫川の水位が減り川幅が狭くなっていましたが、後半は雨の日が多く水かさも増え、また土砂等が流れ出たのか水が白く濁っていました。

8月16日はお盆の日本列島に台風が上陸し、糸魚川市では風は強くなりましたが、姫川の下流側では豪雨等の大きな影響はなく、それほど水位は上がっていないように感じました。

8月18日は姫川河口の海との境を散策。
続く暑さと天気の為か、水が干上がっている箇所が見受けられ、川幅がかなり狭くなっていました。また夏休み期間でもありましたので、親子で川辺を散策されている方もいました。

8月22日は大雨で警報等も出ており、少なかった姫川の水かさも増加し流れの勢いも速かったため、安全を考慮し雨の少し落ち着いた夕方に、離れて車内からの観察になりました。豪雨の際、危険も伴うので河川に近づかない等の注意換気のポスターや看板等も見やすい所にあると分かりやすいのではとも思いました。

8月24日は曇りでしたが、まだ22日の雨の影響か水かさは多く水もかなり白く濁っているようでした。また8月は上流側になかなか観察に行けませんでしたので9月の活動では、上流側も観察したいと思います。




〜8月活動中に見つけた河川の植物〜
オオマツヨイグサ
 
夕方開花するので、「宵待ち草」や「月見草」などの通称があるそうで、夕方に開花し朝には 枯れてしまう花との事。


ヤブカラシ
 
可愛らしい花ですが 別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、抜いても抜いても生えてくる厄介な植物とのことです。


フウロ草の仲間
 
花が一輪しか咲いていなかったので特定は難しかったのですが、フウロソウの種類にはゲンノショウコ(現証拠)という種類があり、下痢や便秘にも効く薬草とのことです。

【事務所からのコメント】
 
 8月の河川愛護モニター活動について、ご報告をいただきありがとうございました。

 報告にあったように8月は暑い日が続きました。特に台風10号によるフェーン現象の影響で15日には新潟県内各地が猛暑となり、夜になっても気温が下がらず糸魚川市では最低気温が31.3度のスーパー熱帯夜になりました。
(最低気温が30度を下回らない現象を「スーパー熱帯夜」と呼ぶようです。)
この31.3度は、全国の観測史上、最低気温の最高記録を更新したとのことです。

 8月22日の報告で「注意喚起の看板」の話がありましたので、いくつかご紹介します。
姫川は急流河川であり流れが速く、大雨により急激な水位上昇が発生するため、看板による周知も行っています。
モニター活動の中で、どの場所にどの看板があるかチェックしてみてください。
(ほかにも、現地に設置されている看板も多数あります。)
 
急な増水に注注意
(ラミネート版)
急な増水に注意
(プラ板)英語対応Ver
立入禁止
(プラ板)英語対応Ver

 さて、河口部の砂の一部が亀甲状のくぼみの報告がありましたが、姫川では非常にめずらしい現象です。従前なら、融雪出水や五月雨での洪水で、このような模様が発生しません。近年は洪水も小規模で、河口にたまった冬期風浪による飛砂が海へと帰りません。
 砂面の水分が蒸発して、「田んぼの乾田」のように模様となると推察されます。
 今年は台風等は南から東沿岸に集中したことから、上越地区では洪水はおこっていませんが、秋の台風シーズンはわかりません。川が増水したら危険ですので、立ち入りされないようにお願いします。
令和元年9月
糸魚川出張所