関川モニターさん(男性 60代) 上越市在住


平成31年4月報告

【活動報告】
 〜4月を通して
今月の天気は、雪が降った日に高田公園内の桜の開花宣言があるなど、寒の戻りあり暖かい日ありと春と冬が同居するような前半と、逆の春と夏が同居するような後半でした。
そこで、いつものとおり土日の天候の良い日に、桜の花を探しに関川に出かける事としました。
写真上左は、4月6日(土)午後1時半頃に関川大橋近くの三交地区右岸側より上流側を望んだものです。ちょうど、三交地区(右岸)桜づつみの桜が開花したばかりのようで、見た感じで2〜3分咲き位です。同じ上越市内の桜が有名な高田公園は本日5分咲きとの事ですので、こちらの方が少し開花が遅かったと思われます。
推測ですが、関川の堤防天端沿いに立っているので、おそらく関川の雪解け水による冷気が、桜の開花を送らせていると考えられます。
なお、ここの桜の木の本数を数えましたら、全部で146本ありました。
写真上の中央は、ここでようやく探して求めていたツクシを発見できたものです。
2月のモニター活動報告以降で、やっと初春を実感できましたが、普段田園地域に住む私には初春の実感が遅すぎましたので、やはり3月での実感がしっくり来ると感じました。
ところで、河川で春を感じると言えば何があるでしょうか。
そこで、ネットで少し調べて見ました。
ツクシやナズナ・フクジュソウがメジャーの様ですが、自分的にはタラの芽やコゴミの方が春の到来をより強く感じることが判明しました。
関川河川敷では、残念ながらコゴミは無理かもしれませんが、タラの芽なら見つかるかもしれないと思います。
写真右は、実は河川敷内にありまして地上部が約2m以上で直径が20cm程度の金属製の太いポールの様な形状をしており、今回の活動区間(関川大橋から謙信公大橋の間の右岸側)に2本ありました。 ここで質問です。これは何なのでしょうか。?(説明書きは何もありませんでした。)
これと似たものに、河川水位を図る水位を示すであろう数値が表示されたものがありますが、それとは違うもののようです。
なお、今回の活動では、河川内のゴミはほぼ見あたりませんでした。


写真は、4月20日(日)午後5時頃に、正善寺川関川合流部直近に掛かる橋より望んだものです。 写真左は、左岸側で以前より護岸工事をしていた箇所です。どうやら完成した模様ですが、いつ頃完成したのか不明です。この護岸の完成発表などはされたのでしょうか。?
写真中央は、同橋より関川合流部側を覗いた際に偶然発見したもので、写真では見ずらいですが、 大型の鯉(体長1m近い)でメスをオスが追っている模様です。(白丸印の中に鯉が!)
調べて見ますと、4月〜7月の間がコイの産卵期に当たるようですので、ほぼ間違い無いと思います。
(参考資料:http://kasenseitai.nilim.go.jp/index.php/%E3%82%B3%E3%82%A4
このような光景は、去年11月に報告しました鮭の遡上の件以来であり、またまた貴重な自然の営みを目撃することが出来感動しました。
写真右は、同じ橋の上から関川本川部分を見た際に、ちょうど鴨らしき鳥が泳いでいましたので撮ったものですが、実は水面を見た際にこの時期の関川の水量は先月にモニター活動した際より随分水量が増している事がわかりました。
この冬は例年に比べ小雪であったので、水量についても例年より少なめと思いますが、こういった水量調査のデータは取得及び発表されているのでしょうか。
もしわかりましたら教えて下さい。
なお、今回の活動は謙信公大橋から春日山橋を越え正善寺川合流部付近の関川右岸側となりましたが、その間目立ったゴミも特にありませんでした。

【事務所からのコメント】
 
 4月期の河川愛護モニターの報告ありがとうございます。

 関川での「桜」探索、何カ所確認できたでしょうか?

 関川の直轄区間において「桜づつみ」と称される箇所は、新南町(中央橋上流右岸)、高土町(上越大橋下流左岸)、藤野新田(右岸謙信公大橋〜関川大橋)(以上、上越市管理)、島田(高田大橋上流左岸)、矢代川合流部(今池橋下流左岸)、東城町(左岸上越消流雪揚水機場付近)、上島(右岸関川ヘリポート付近)、春日新田(直江津橋上流右岸)、川原町(荒川橋上流右岸)(以上、国土交通省管理)の計9箇所あります。お花見とはいきませんが、今度機会があれば散策してみては如何でしょうか。(全箇所の本数調査!なんてどうでしょう?)

 開花時期については、例年、やはり川縁という環境が影響するのでしょうか、高田公園の開花(今年度は、4月2日)より少し遅れての咲き始めとなっています(今年度は、4月4日に咲き始めを確認しました)。

 
 
河原町桜づつみ(H31.4.13撮影) 東城町桜づつみ(H31.4.13撮影)

 ご質問いただきました河川敷内にある「金属製の太いポール」について調べてみました。これは、過去にこの場所で実施されていた「上越レガッタ(上越市主催)」のレース発着点を示す旗を設置するためのポールでした。
 「上越レガッタ」はしばらく開催されておりません。「ポール」を残すことは、洪水時、流木などが引っかかり流れの阻害となることから、撤去を考えていきたいと思います。
 ご意見いただきました、正善寺川合流部左岸下流で実施していた護岸工事は、平成31年3月末に完成しました。この護岸工事は、平成29年10月の台風による洪水で削られた河岸が、今後の洪水等により削られないようコンクリートブロックで保護を行ったものです。


 
 完成状況(上流より望む)  完成状況(下流より望む)

 河川における「水位」「流量(流量)」等は、「水文観測データ」と呼ばれ、各河川において、観測を行っています。
 観測データについては、「水文水質データベース」に保存されており、国土交通省のHPより、閲覧することができます。(http://www1.river.go.jp/

 今年度の愛護モニター活動期間も、残るところあと2ヶ月を切りました。最後まで安全に留意され、愛護モニターの活動を引き続きよろしくお願い致します。

令和元年5月
高田出張所