平成31年3月報告
【活動報告】
〜3月を通して〜
今年の冬は例年になく雪が少なく、根雪になった雪も先月(2月)下旬頃にはほぼ消えてしまうほどでしたので、3月に入ると一気に春が来たような陽気を感じられる日々が多くありました。早速、天候の良い日を選んで思う存分春を探しに出かけてみる事としました。
写真は、3月3日(日)午後3時半頃に今池橋より高田大橋方面へ関川右岸をモニター活動したものです。
(写真上段の左1枚目:今池橋、2枚目:高田大橋、3枚目:河川管理区域管理標) 残念ながら時期が早すぎたせいか、フキノトウもツクシすら見つける事はできませんでした。
また、ゴミは極くわずかに目に止まる程度で、先月報告しました直江津方面におけるそれと比べてきれいな状況でした。
ここで質問です。
@ 写真下段左は「簡易水位計設備」との表示がありましたが、実物を見ただけではど
のように水位を計測しているかわからなかったのでどのような仕組みなのか教えて
下さい。
A 写真下段中・右は、高田大橋下流右岸側での工事関連で、工事案内板とその際の堤
防歩道が痛んでいる状況を撮影したものです。その状況を観察しますと、アスファ
ルト舗装厚さが7〜8cmから10cm位と思われます。その厚さから簡易舗装と思われ
ますが、どういう基準があるのでしょうか?
ところで、まだ関川上流山間部は本格的な雪解けの時期ではないので水位はそれほどありませんでしたが、これからの関川上流部の雪解けが進むにつれて増水することで水位が高くなることが予想されます。
そうなれば本格的な雪解け時に現在は冠水していない河川敷内が冠水するかもしれませんし、そこに大雨が降ると危険な水位に達しやすくなるかもしれません。
またここで質問です。
@ 年間を通して、関川河川の水位が危険な水位に達しやすい時期はいつでしょうか?
A この春先の雪解け時に洪水が発生した事例は、関川及び他の北陸地方整備局管内で
ありましたら教えて下さい。(大雪があった年でしょうか?)
もしあった場合に、その後どのような対策を立てられたかも教えて下さい。
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【事務所からのコメント】
3月分のモニター報告、ありがとうございました。
水位計についてのご質問ですが、仕組みは下図のとおりです。
・水圧式
原理は、流水の水圧を利用して観測する施設で、高水敷(堤防法面)に達した水位を観測する施設で常時は動いていませんが大出水時に自動観測します。
従来、水位計は、橋梁や河川内に水位標(独立柱)を立て観測機器を収納する仕組みでしたが、近年、河川管理者が想定していない水位を超える洪水が発生することから、高水敷(こうすいしき)に水圧式の水位計を設置し、いざという時の水位を観測する施設で、ソーラー電源で稼働しています。
続いて、ご質問の堤防天端(ていぼうてんば)における舗装ですが、目的が2点あります。
1点目は、堤防は土砂を盛って形成されているため、降雨には弱く、長雨が続くと天端は降雨により脆弱化し、脆くなる可能性を防止するため、2点目は河川や堤防は公共施設(国民の財産)であることから、規制はありますが、原則自由使用です。ただし、河川巡視等を実施するため効率化のために舗装されています。
次に、天端舗装厚ですが、ご指摘のとおり、簡易舗装です。河川管理用が主なため、設計要領で基準化されています。一般的にはアスファルト(AS)でASに含まれる合材の粒径により、決まり、標準は5cmです。ご指摘の厚さは補修を重ねたものと推察されます。
最後に出水記録ですが、30年度関川・姫川では目立った出水はありませんでした。
なお、近年雪解け時に洪水が発生した事例は、関川にはありません。
今後もよろしくお願いします。
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平成31年4月
高田出張所 |
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